高橋さんちのKOEDO低燃費生活

本当の高気密・高断熱の家の見分け方

本当の高気密・高断熱の家の見分け方

エコハウスに欠かせないのは「高気密・高断熱」です。でも、最近は気密性や断熱性が話題になってきたので、どこのハウスメーカーや工務店にいっても、「うちの家は夏涼しくて冬暖かい、高気密・高断熱の家ですよ」と宣伝するようになりました。

でも、その中にはさまざまなレベルの家があり、「実際住んでみたら夏暑くて冬寒かった」となる家も混ざっているのです。では、どうやって本物の高気密・高断熱かどうかをチェックすればよいのでしょうか?

営業マンに質問すべき2つのポイントとは?

ハウスメーカーや工務店の営業マンに、次の2つの質問を聞いてください。

きちんとした答えを即答できないようなら、そのメーカーの家は断熱・気密性能についてはイマイチだと思ってもらっていいでしょう。なお、聞き慣れない数値が出てきますが、あまり難しく考える必要はありません。

その1:断熱性能について

 「この家のUA値(ゆーえーち)はいくつですか?」

UA値とは、家の断熱性能を示す値です。数値が小さいほど室内から抜けていく熱が少なく、省エネ性能が高いことを示しています。現在の国の省エネ基準はUA値0.87です。

これだけ聞くとよくわかりませんが、この数字はおよそ20年前に決められたレベルの低いもので、とても高断熱とは言えません。UA値が国の基準と同じレベルであれば、冬はちっとも暖かくありません。

高断熱をうたうのであれば、最低でもUA値0.6以下、できれば0.5以下が望ましいとされています。なお、わが家(低燃費住宅)はUA値が0.25なので、国の基準の3倍以上のレベルになっています。

その2:気密性能について

「この家のC値(しーち)はいくつですか?また、一棟ごとに気密測定をしていますか?」

C値とは気密性能を示す値で、数値が小さいほどすき間が少なく、性能が優れていることになります。また気密測定とはC値を計ることで、計測するには一棟ごとに行う必要があります。

ただ、現在の国の省エネ基準では、気密に関する規定がありません。そのため一般的なハウスメーカーでは、きちんと気密測定しているところが少ないのが現状です。

ハウスメーカーなどで、C値が良いとうたっていたとしても、実際にその会社の建物がすべてその数値になるかはわかりません。個々の建物の仕様などによっても変わってくるので、よく確認しましょう。

一般的に高気密と呼べる家のC値は、1.0以下が目安とされています。なお、わが家のC値は0.3です。

本日のおさらい

ちょっと聞き慣れない数値が出てきたので最後におさらいします。

  • 断熱性能はUA値で示される。国の基準0.87は20年前の古いままのレベル。高断熱をうたうには最低でも0.6、できれば0.5以下が望ましい。
  • 気密性能は、一棟づつ気密測定で計測され、C値で示される。国の基準はない。高気密をうたうには1.0以下が望ましい。

このように、2つの数値は高気密・高断熱を計るのに重要な目安になります。

ただ、「この2つの数値さえ良ければ必ず良い家である」というわけではありません。以前の記事で紹介したように、快適なエコハウスは様々な要素のバランスが取れていることがとても大切です。今後はその他の要素についても、取り上げていきたいと思います。

それではまた!

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