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台風でわが家の危機!高橋さんちの避難訓練

台風でわが家の危機!高橋さんちの避難訓練

各地で大きな被害をもたらした台風19号ですが、その日は、うちの前のチョロチョロ川もものすごい勢いで増水していました。過去最大級ということもあり、おそらく人生で初めて、家が浸水すると具体的に想定して行動する体験となりました。

まずは、台風によって被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。1日も早く普段の生活に戻れるように願っています。私たちにすぐできることは限られていますが、少しでも支援していこうと思っています。

幸い、私たちは人も家も無事でしたが、今回の体験で、準備不足に気づいたり、改善点を見つけたりと色々な教訓を学びました。また、こういう時の2人の物事の受け止め方の違いも分かり、(後で考えると)面白いこともありました。

今日は、本番さながらの「高橋さんちの避難訓練」の様子をシェアします。少しでも参考になればうれしいです。

台風が来る前日、私たちは停電や流通ストップに備えて、避難セットや備蓄食を引っ張り出して、足りないものがないか指差し確認しました。どうやら大丈夫そうです。

頑丈にできているわが家は強風にも耐えられるはずなので、うちからすぐ近く住んでいるKさん(詳しくはこちら)が避難してくることも想定していました(イメージは「3匹の子ぶた」)。

ところが・・・

翌日の朝になり、台風が来るのはこれからだと言うのに、すでに川の水位が上がっています。しかもこれから雨が強まる予定。うちは窓から水位チェックができるので、町の反対側に住んでいる友人から、川の増水の様子はどうかと聞かれるほどでした。

その川は上流に遡ると地図の途中で消えるような細い川なので、氾濫するイメージを持っていなかったのですが、このままだとさすがにヤバイかも!そう思い、まずは車を高い土地にあるコインパーキングに移動!ざぶざぶした道路にビビりながら、雨の中を歩いて帰ってきました。

その後、雨はさらに強くなり、川の水位も橋桁にどんどん近づいています。

これじゃあKさんがうちに避難してくることはなさそう(苦笑)。むしろ私たちの方が、少し高いところにあるKさんのアパートに行ったほうがいい気がしてきました。でも避難するタイミングを見極めるのはとても難しい・・・。

2階に上がるだけという手もありましたが、孤立する可能性も考えた結果、私たちは早いうちにKさんの家に自主避難することにしました。最悪の想定としては床上まで浸水して、2日くらいうちに帰れないと考え、大急ぎで準備です!

私は、大きいスーツケースを引っ張り出して、食料(おやつ含む)、飲み物(ビール含む)、貴重品、服(特に寒がりなまさきさんの上着)、ライト、洗面用具など、2〜3日の間に必要そうなものを放り投げて詰めていきます。

振り返ると、まさきさんは1階にある家財(お気に入りのDVDやCD含む)をせっせと2階に運んでいます。避難すると決まったときの2人の優先順位が異なることを実感(笑)。家に戻ったら必要となる、在宅避難・片付け用品も2階にあげました。

水位は相変わらず、橋桁のちょっと下のままです。でも溢れてしまったら逃げられなくなるからレッツゴー!

こんな時のために一応用意していた土のうを玄関のドアにセット、「水がここまで上がってきませんように!気密性の高い家が水をブロックしますように!」と祈りながら、大雨の中スーツケースをゴロゴロ転がし、Kさんのアパートに転がり込みました。

一度Kさんのうちに入ると、風と雨の強さは感じられるものの、増水する川が目の前に見えるうちとは異なり落ち着いています。さっきまでの緊迫感はなんだったんだ!?と思うほどでしたが、ともかく安全第一なのでよかったことにしよう。

それからは、ニュースを見ながら台風が過ぎるのを待ちました。その間、家が浸水した姿を想像して心配するまさきさんと、とりあえず命は助かりそうで良かった〜とのんびり過ごす私・・・。やはり私たちはデコボココンビです。

深夜になり、雨と風がおさまって川の水位も下がってきたので、うちに帰ることにしました。近所の人も水が引いてきた川の様子を見にきていました。翌日は1日がかりで現状復帰。うちの近所で、こんな風に自主避難をしていたのは私たちくらいだと思いますが、今回実際にやってみて、大変だったけど結果的にいい体験になりました。

今回の経験を通しての教訓、考えたことは・・・

災害の種類に合わせた対策を考える必要あり

うちは頑丈で地震にも強いし、燃えにくい。すなわち災害に強い!ということで、わが家の災害対策は、これまで主にライフラインが止まったことの想定で、自宅の浸水についてそこまで対策をしていなかったように思います。今回の経験は、こういう場合の動きや必要なものなどを改めて考えるきっかけになりました。

ちなみに、太陽光発電をつけている人は災害で停電した時に使えるように練習しておきましょう。うちで練習&実験してみた記事も参考にしてください。

ハザードマップはやっぱりよく見ておくべき

自治体が発行しているハザードマップは、実はとても参考になります。

災害時に自分の家が被害を受ける可能性を調べてそれに合わせて対策するのはもちろんですが、避難の際に、どっちに向かって逃げればいいか知っておくのは大事です。

また、これから住むところを選ぶのなら、これをしっかり見て決めた方がいいと思います。私たちはここに暮らすと決める前にもハザードマップ(特に水害版)をチェックしました。それによると浸水の可能性は最大50センチ程度でした。でも、今回のように想定雨量がハザードマップを上回るとその通りにはいかないので、自主避難したのです。ともかく、ハザードマップは行動の大きな指針になりました。

避難・災害用グッズはレベルごとに分けておくべき

これまでも必要なものはかなり揃えてきましたが、あまりに色々あるのでモノの種類ごとに分けていました。今回、避難準備をしていた時に必要なものを選り分けるのが結構手間だったので「命からがら逃げだすセット」、「2〜3日避難用セット」、「在宅避難・後片付けセット」に詰め直しました。

台風の場合、避難は早い方がいい

今回私たちは、台風の暴風雨になる前に避難しましたが、それでも結構ずぶ濡れになりました。これがもっと後だったら、足元も視界も悪くなりもっと大変だっただろうし、動けなくなってしまう場合もあると実感しました。

避難所の環境をもっとよくしたい!

今回、私たちは友人宅に自主避難だったので、快適に過ごすことができました。でも、学校の体育館などいわゆる避難所の環境は、お世辞にもよいとは言えません。できるだけ行きたくないと思うのは私だけではないと思います。

避難所にダンボールベッドを置くとか、プライベートの確保のために空間を分けるという話は少しずつ聞くようになりましたが、私たちは災害が多い日本でこそ、避難所になる建物をしっかり断熱をして、避難した人が暑さや寒さで辛い思いをしない、安心して避難できるような場所にするべきだと思っています。

いつかまさきさんが詳しい記事を書くと思いますが、被災地の避難所の写真や映像を見るたびに、そういうためにもエコハウスのコンセプトをもっと広めて、社会全体の建物のスタンダードをあげたいなと思うのです。

保険を見直してみよう

万が一、被害に遭ってしまった場合に備えて、保険を見直してみることも大事です。家やマンションなどを持っている人は、火災保険や地震保険には入っているかもしれません。でも水災はオプションになっていることもよくあります。自分の家の保険をもう一度みてみるといいです。また賃貸の人も含め、1〜2階に住んでいる人は特に、家財保険を検討してもいいかもしれません。

他にも色々ありますが、今日はここまで。

備えあれば憂いなし。皆さんももう一度、災害対策を確認してみましょう!

おわり

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