高橋さんちのKOEDO低燃費生活

わが家を暑さ&寒さから守る「断熱材」の威力

わが家を暑さ&寒さから守る「断熱材」の威力

この家に暮らして3回目の冬を迎えるのに、実はこれまで、暑さや寒さからうちを一番守ってくれている断熱材について、あまり書いていなかったことに気づきました!

うちの窓換気装置の仕組みなどについては説明してきましたが、うちが季節を問わず、暑さや寒さから守られている1番の理由は、壁・屋根・床に入っている「断熱材」なのです!!

まずはこの写真を見てください。

壁が窓よりだいぶ飛び出しているのがわかります。一般的な日本の家では、外から見ると壁と窓が平らに見えますが、うちは壁が窓の外側にも内側にも飛び出しています。

この厚みは何かというと、たっぷりの断熱材が入っているのです。欧米の家のように断熱がしっかりしている家は、壁が厚いので多くの場合、外から見てもわかります(散歩中に見える人の家をいつも確認しています・・・怪しい)。

断熱材は色々ありますが、うちの壁はどんな感じか見てみましょう。

わが家の壁の中には、ドイツで一般的に使われている断熱材が入っています。壁の一番外側は、「アルセコ」という外断熱システムです。ロックウール(ミネラルウール)という玄武岩が原料になっている断熱材です。

石なのでもちろん自然素材です。特徴としては、耐火性がある、透湿性があります。これは、うちを作った工務店にあるモデルルームの裏側。見えるように残してあるそうです。

そして、同じく自然素材の面材「モイス」(地震や火事、シロアリに強いらしい)を挟んで、内側の壁にはセルロースファイバーという断熱材が入っています。

これは、新聞紙を原料にして、安全なホウ酸(と聞いてびっくりしたけど、人体には無害らしい)を使って、燃えない加工がされています。セルロースファイバーは、虫や湿度に強く、調湿性能があります。↓セルロースファイバーの中身

断熱材にも色々な種類があります。例えば袋入りの断熱材は、きちんと施工しないと隙間や破れた部分が弱点になってしまいます。でもセルロースファイバーは、太いホースのようなものでブワーっと吹き込んで隙間なく埋めていくので、工事の失敗が少ないとされています。日本ではまだちょっと高いそうですが、段々と広がれば値段が下がっていくのではないでしょうか。

ちなみに、セルロースファイバーのさらに内側の室内側の表面には、ルナファーザー&ルナ漆喰が塗られています(詳しくはこちら)。

最終的に、うちの壁にはロックウールとセルロースファイバーが合計で約18cm詰まっているので、壁が非常に分厚くなるのです。

余談ですが、壁が窓の外に突き出していて困っていたことが1つだけあります。うちにはカーテンがない窓があり、夜になるとその窓から光が漏れて、そこに小さい虫たちが飛んできて、それを捕まえにきた蜘蛛が窓の外側にスパイダーマンが登れそうな立派な巣を作ってしまうのです(笑)。

でも、光が漏れないようカフェカーテンっぽいものを作って使うようになったら、もう大丈夫です。

話が外れましたが、屋根と床がどうかと言うと・・・

屋根の下にもセルロースファイバーが、なんと30cmも入っています。だから、川越の暑い夏でもお客さんがロフトに泊まれるのです(その訳はこちら)。

もちろん床にも断熱材。EPSボード(特号)という断熱材が10cm以上入っています。これのおかげもあり、2月の極寒の日でも、床の表面温度が20度を保てるのです。私は今日も裸足で過ごしています(笑)。

このような家は、大工さんにも優しいと聞きました。断熱材が多い分、建てる際は手間がかかって大変ですが、一旦、断熱材を入れたら家の中は夏や冬も工事がしやすいとのことです。

私たちもこの家に引っ越す前に、真夏に建築途中の家を見学に行ったことがあります。そのときはまだ構造ができたばかりで、内装はまったくできてなかったにも関わらず、小さな工事用のエアコン(4畳用)だけで家一軒が涼しくなっていました。ほんとにびっくり!(訪問した時の記事はこちら)。

と言うことで、今日は、うちで使われている断熱材を紹介しました。最初にも書きましたが、断熱材には色々な種類があり、レベルも様々、それぞれのメリット、デメリットもあります。また、時間とともに新しいものが出て、オプションが増えたりします。

どの断熱材を使うかということ以上に、エコハウスとして大事なことは、家の外と接する面を断熱材でぐるりと囲み、夏も冬も外気の影響を受けにくくすることです。そして、何よりも、しっかりとした厚みがあることが重要なのです!!!

それではまたね!

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