高橋さんちのKOEDO低燃費生活

エコハウスの完成見学会に行きました!

エコハウスの完成見学会に行きました!

先日、久しぶりに地元でエコハウスの完成見学会に行きました!今年(2024年)7月に完成したこのエコハウスは、地元の建築士で、友人でもある荒木さん(こちらの記事にも登場)が設計したものです。また、『さいたま断熱改修会議(詳しくはこちら)』のメンバーで、まさきも講演を一緒にしたことがある神木工務店の神木さんが建てています。

お施主さんは、小さいお子さんもいるご家族。「夏涼しく、冬暖かな住まいを」とのご要望から、こだわりのエコハウスを作ることになったそうです。

まずは外観から。

欧州などでは多いですが、地元ではあまり見かけない木の外観で、とてもすてきです。外壁は杉の木です。

こちらは反対側です。最近よく見ますが、お施主さんのリクエストで、窓は少なめ、小さめになっています。

このエコハウスは、木造2階建プラス小屋裏で、方流れの勾配屋根になっています。わが家と似たような作りです。数値でいうと、断熱性能を表すUA値は0.36で、断熱等級では6より少し上になります(断熱等級について詳しくはこちら)。また、気密性能を表すC値は0.1で、隙間が少なくとても高気密な家になります。気密についてはこのブログではお馴染みですが、もし「高気密」という言葉に抵抗を感じる方がいたら、色々と誤解があると思うので『「高気密」の家が息苦しくも、暑くもない理由』をご覧ください。

では早速入ってみましょう!

これはとても立派なドアで、D70というYKKの中では最も断熱性能の高いものです。わが家が建てられた当時は、まだこういうドアが作られておらず、玄関ドアはちょっと弱点なので、うらやましいです(笑)。

こちらは1階のリビング(LDK)です。広々としています。この家は、猛暑の中でもエアコン1台で全館25〜26℃くらいを保つことができます。床はオーク材です。

床といえば、1階の各部屋の足下にはブースターファンが設置されています。これは、暖房用のエアコンの暖気を床下にまわし、冬には暖気が足元から出る仕組みにしているからです。暖気を効率よく床下に回すために工夫されたのが、床下エアコンです。ごく普通のエアコンの吹き出し口を画像のように床下に吹き付けるようにして、暖房専用で使用するものです。このように高気密高断熱のエコハウスなら、ごく普通のエアコンが一台あれば、床暖房は不要になります。

ちなみにこの家にあるエアコンは全部で2台。冬用のエアコンは1階にあり、床下に吹き出します。夏用のエアコンは小屋裏(ロフト)にあり、全室を冷房できるようになっています。我が家は床下エアコンではなく設置の仕方が普通の家と同じですが、2台のエアコンを夏と冬で使い分けている点は同じです。

窓のサッシはすべて樹脂サッシです。また、ガラスは基本的にはトリプル(3枚)ガラスを採用しています。ただし、南面の掃き出し窓は、年間の太陽の動きのシミュレーションをした上で、冬の日射取得を重視してペアガラスを採用しました。

わが家が建てられた頃は、国産の高性能の窓がなかったのでドイツ製の窓を使用しているのですが、今は国産の窓でエコハウスが建てられるようになってきています。メンテナンスのことなどを考えると、国産で高性能の窓が手に入れられるようになったのは良いことです。

窓の奥に見えるのは、換気装置です。この家で使われているのは、日本製のダクトレス熱交換換気です。仕組みは、基本的にわが家と同じ(詳しくはこちら)です。こちらのお宅ではダクト式も検討していたものの、部屋のスペース確保との兼ね合いで、最終的にダクトレスになったとのことでした。

ダクトレスの場合は、わが家のように各部屋のドアを開け放つなどしないと、空気の循環が滞るケースがあります。ただ、こちらの家ではあちこちにブースターファンが設置されていて、各部屋のドアを閉め切っても、各部屋が同じ温湿度になるよう勝手に調整してくれます。

最近建てられたエコハウスでは、使っているところも多いようです。各部屋を締め切ってもまったく問題ないので、とても便利です。(わが家にも欲しい!)

これは小屋裏へと続くはしごです。秘密基地感がありますね!

ここには冷房用のエアコンがあり、奥にある柵を通って、先ほどのブースターファンを使って冷気が他の部屋へと送られる仕組みになっています。

他のお部屋と洗面所です。木の床や洗面台もすてきです。

もちろん、太陽光発電のパネルもついています。EVに充電することも考えて容量6キロワットと、少し多めになっています。

設計した荒木さんは、ずっと以前からエコハウスを建てたかったのですが、発注されなければ建てることができません。今回、荒木さんにとっても念願の初めてのエコハウスを建てることができたので、苦労も多かった分、喜びもひとしおとのことでした。なおこちらのお宅では、お施主さんのご協力のもと、外気温と室温、湿度のデータなどを実測しているので、今後のエコハウス作りにも活かしていくとのことです。

それではまた次回!

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