高橋さんちのKOEDO低燃費生活

夏は涼しく、冬暖かい家の秘密は?

日本の常識とは違う家?

冷暖房設備に頼らず、夏は涼しく、冬暖かく快適な家。低燃費住宅での宿泊や訪問を通して体験したのは、今までの日本の住宅で得た常識からはおよそ考えられない不思議な感覚でした。今回は、そうした快適な環境を生む、わが家の秘密をざっくりと紹介します。

ポイントになるのは、決して「最新機器」に頼り切りになっていないことです。日本のこれまでの住宅では、エアコンはもちろん、床暖房とか、太陽光発電など、設備機器ありきで家造りが行われてきたようです。

わが家にも、もちろんエアコンなどの設備機器はあるのですが、それはごく普通の性能のもので、それだけで家の快適性を上げようとはしているわけではありません。

ではどうしているのでしょうか?

暑さや寒さをコントロールする基本的な仕組みは、「断熱と気密」という要素を突き詰めていったことにあります。それによって、設備機器がより有効活用できるようになっています。

断熱と気密、3つのポイント!

壁は外断熱と内断熱のダブルです。ちなみにこれはこのモデルハウスを建てた齋賀設計工務の齋賀賢太郎さん。

「断熱」「気密」のポイントは次の3点

・ その1「壁」「壁」、「床」、「天井」にぎっしり敷き詰められた断熱材!
外に面する家の外面はぐるりと断熱材が隙間なく入っています。特に天井は30センチも!

・ その2 分厚い「窓サッシ」と「トリプルガラス」!
熱い空気、冷たい空気が通り抜けやすいのは窓。この家ではドイツ製の3枚ガラス!しかもサッシはアルミではなくて分厚い樹脂製が使われています。

・その3 空気が無計画に出入りする隙間がほとんどない!(高気密)
いくら壁や窓を分厚くしても、隙間だらけでは暑さや寒さをコントロールすることはできません。断熱を機能させるためにも、セットで気密を高くするのは大切なようです。

という3点です。

コレは、窓なんですか!?

この家を取材で初めて訪れた時に一番驚いたのは、なんといっても窓でした。というより「えっ!?これはいったい?マ・ド・なんですか!?」と未知との遭遇みたいな感じでしたね(笑)。

見よ、この窓の厚さ!

そして窓を開けてみると・・・
ずっしり!!!という感触とともに、まるで冷凍庫のドアを開け閉めしている手応えです。そう、業務用冷凍庫です、あれは。冷凍庫なら外が暑かろうが寒かろうが、影響受けませんからね。

「断熱」ということでいえば、分厚い断熱材と熱を通しにくい窓を使うことで、外の暑さや寒さの影響をものすご〜く抑えられているのです。

それから断熱に比べて「気密」というのはイメージしにくいと思いますが、例えると、冬に外出するときにセーターを着るのが断熱だとします。暖かいけど冷たい風が吹けばセーターの隙間から寒さが入ってきますよね?そこでセーターの上からウィンドブレーカーを着るというのが気密というわけです。

「断熱と気密」については深〜い話がいろいろあるので、また改めて詳しく取り上げますが、今日の話をまとめると、最新のテクノロジーに頼っているわけではなくて、ある意味で何十年も前から注目されてきたローテクを徹底して使っているんだよということになると思います。それではまた!

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