高橋さんちのKOEDO低燃費生活

地味な換気システムで、アレルギー鼻炎が改善!?

地味な換気システムで、アレルギー鼻炎が改善!?

睡眠が改善したヒケツは?

すっかり暖かくなってきましたね。さて以前のゆみが書いた「半年後の途中経過!身体に起こった変化」という記事では、ぼくの寝ている姿まで書かれてしまいました!プライベートもあったもんじゃありません(笑)。でも、彼女が言うように、長年悩まされていた寝付きの悪さは大幅に改善しています。もちろんこれまでお伝えしてきた「寝室が寒くない」といったことも大切ですが、ぼく個人の話として特にポイントになったのが、アレルギー鼻炎の改善効果です。

これまでは鼻がムズムズして呼吸が苦しくなかなか寝付けないし、口呼吸に頼ってしまうので朝起きた時に喉がとても痛い、ということがよくありました。それがスッキリするだけでもどれだけ睡眠の質が変わったことか!ひどい鼻炎持ちの方には共感してもらえるはずです。ではなぜ鼻炎が良くなったかというヒミツは、わが家の換気システムにあるんです。(※あくまで個人の感想なので、全員に効果があるかはわかりませんが)

地味だけどスゴイやつ

うちの換気装置は、ドイツ製の「ヴェントサン」という製品です。2台1セットで壁に埋め込まれています。片方から空気を入れて、片方から出す、という作業を繰り返して、24時間家の空気を新鮮に保ってくれています。わが家は一階に2台、2階に2台の合計2セット4台が稼働しています。

(換気装置のフタ。この隙間から空気が常に出入りしている)

換気装置は普段はフタしか見えないので、壁の色と一体化していてほとんど目立ちません。上の写真を見ても、ホラ、すごく地味でしょう(笑)。これが、まさかこの家の大きな特徴のひとつとは・・・という感じですね。フタを外すと、中にはフィルターが入っています。常に外との空気が出入りしているにもかかわらず、汚染物質を取り込まない仕組みはこのフィルターにあります。(フタを外してフィルターがむき出しになった状態)

空気清浄機の中に住む?

家に空気が入る際、このフィルターが汚染物質をかなりカットしてくれるので、外の空気がそのまま入る場合と比べて、くしゃみや鼻水などが格段に出にくくなります。また埃も入りにくいので、掃除もとても楽ちんです。もちろん個人差はあると思いますが、少なくても重度のアレルギー鼻炎で、いつも薬を飲んでも鼻をかんでいたぼくのティッシュの使用量は、この家に住んでからだいたい3分の1以下に減っています。

(窓の外には車がバンバン通る)

ある意味で、「ちょっとした空気清浄機の中に住んでいるみたい」と言ったら良いでしょうか?わが家はすぐ側を国道が通っていて、車の交通量がハンパじゃありません。そのため外の空気は決してきれいとは言えませんが、家の中の空気は、これまで住んできたどの家よりもスッキリしています。ぼくのようなアレルギー持ちの方や、小さいお子さんのいる家庭には、特におすすめできます。

「高気密」のイメージとのギャップ

ちょっと細かく説明すると、フィルターには2種類あって、通常は「標準フィルター」を使っています。製品カタログでは、標準フィルターで50ミクロンの粒子を80-90%カット、10ミクロンの粒子を40%カットとなっています。これだけ読んでも実感としてよくからないのですが(笑)、比較対象としてスギ花粉のサイズは約30ミクロンとのことなので、フィルターがあるかないかでは、だいぶ違うのかなと。標準フィルターは、汚れたら自分で手洗いで洗って繰り返し使えます。

もうひとつ、さらに微小な粒子も捕まえてくれるのが花粉フィルターです。10ミクロンの粒子を90-100%、2.5ミクロンの粒子を32-35%カットとなっているので、もう花粉は完全にカットできます。ただ、花粉フィルターは1ヶ月で効果が落ちる使い捨てなので、ちょっとコストがかさんでしまいます(4枚セットで8000円代)。使うならいまのような花粉の時期限定というところでしょうか?これについてはもう少し安くなってくれたらいいかなと思うのですが…

いずれにせよ、宿泊体験のときに感じた空気のきれいさは、この家を買う決め手のひとつになりました。高気密住宅というと、なんとなく「息が詰まりそう」というイメージを持たれるかもしれません。ぼくもそんなふうに思っていましたが、実際はぜんぜんちがっていて、むしろきれいな空気がいつも循環しているのだと知ってもらえたら幸いです。

そしてこういう換気装置が力を発揮できるのは、高気密高断熱の住宅だからこそ。家のリフォームや新築を考える際には、このような選択肢もあることを頭に入れておいて欲しいと思います。ちなみに、次回詳しくお伝えしますが、この換気装置には、電気代はほとんどかかっていません。

PS:この家に住んで初めて花粉の季節を迎え、標準フィルターの場合は少しムズムズするようになってきました。やはりぼくのような敏感に反応する人の場合は、この時期だけ花粉フィルターにした方がよいかもと思いはじめて検討中です。それでも普通の家にいたときよりはだいぶましなのは間違いありませんが。(壁の中の換気システムの図ーフタの形状はうちの丸型と違って四角になっています/提供:エディフィス省エネテック)

この換気装置には、もうひとつ大きな秘密があります。断熱性の高い住宅は、冬の暖かい空気をできるだけ保つ仕組みになっていますが、外から常に新鮮な空気が入ってくると、普通なら寒くなってしまうはずです。なぜわが家は寒くならないのか?というヒミツはやはりこの換気装置にあります。それについては次回紹介させていただきますね!それではまた!

コメント

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  1. 高橋さん  講演の今拝見。25年前ドイツでモデルハウスで同じ体験しました。もっと林業の産業化を進めなければ。関連総生産30兆円です。

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