高橋さんちのKOEDO低燃費生活

花粉症は「住まい」で軽減できる?高性能住宅の効果とは

花粉症は「住まい」で軽減できる?高性能住宅の効果とは

ふと気づいたら今年の花粉症の時期が終わりに近づいています。エコハウス(高性能住宅)で暮らし始める前は、この時期になると薬とティッシュ箱(!)が手放せなかったのですが、今年も「ちょっと目がむずむずするな〜」という程度で、ほとんど花粉症の症状が出ずに済みました。

まさきさんの場合、元々ハウスダストなどのアレルギーもあり、一年中、薬とティッシュが手放せなかったのですが、今は、花粉症の時期でも薬を飲むのは5日に1回くらい。飲まない日でも平気です。体感としては、引っ越す前の1割から2割程度になったそうです。

これは、私たちがエコハウスの効果を感じているポイントのひとつです。

今日は「なぜ、高性能住宅に住むと花粉症を含むアレルギーが軽減するのか」と「高性能住宅でなくてもできる対策」を、まさきさんの解説をもとにまとめてみました。

花粉症が減る理由

花粉症は、スギやヒノキの花粉に触れる時間や量が多いことで起こります。でも、高性能住宅では、室内で花粉に触れる量が大幅に抑えられます。そのため、全体の接触量が大きく減り、症状の軽減につながります。

一般的な住宅では、気づかないうちに室内にも花粉が入り込んでしまいますが、わが家のようなエコハウスでは、室内に入る花粉はごくわずかに抑えられます。それはなぜでしょうか?

ポイント①:気密性能の高さ

花粉が入らない理由は、「気密性能」の高さにあります。気密性能とは、家のすき間の少なさを示す性能です。すき間が少ないほど、外の空気や花粉が入りにくくなります。

そのすき間の量を数値で示したものが「C値(相当隙間面積)」で、数値が小さいほど、気密性の高い住宅といえます。

既存住宅のC値は、比較的新しい家でも5.0くらいといわれています。なお、古い無断熱の住宅は、測定できないほど隙間だらけです。C値5.0の家の一般的なサイズの住宅(床面積100㎡程度)の場合、家のすき間を合計すると、はがき3.5枚分ほどの大きさになります。

わが家の場合は、C値が0.25なので、その約20分の1。消しゴム1〜2個分ほどの大きさです。

玄関を開けたときには、外の空気と一緒に花粉も多少入りますが、それ以外は換気口のフィルターを通して空気が入るため、外からの侵入を防げています。唯一防げないのは、髪の毛や衣服、持ち込む物についた花粉くらい。

全体を通して、花粉が入り込む機会は限りなく低くなります。

高性能住宅では、外からの花粉やアレルゲンを90%以上抑えられると言われていますが、体感的にもそんな感じがします。

最近は断熱性能に注目が集まっていますが、「気密性能」はまだあまり知られていません。ただ、アレルギー対策の面でも、気密性能はとても大切なポイントであることがわかります。

2024年4月からは断熱性能の基準が義務化されました(詳しくはこちら)が、気密性能には明確な基準がありません。しかし、ここで紹介したように、気密性の高さは重要です。

一般的には、C値1.0以下が高性能の目安とされていて、新しく建てる場合は0.5以下がおすすめです。断熱等級だけでなく、気密性能の数値にもぜひ注目してみてくださいね。

なお、気密性能の測り方については、気密測定に参加したときに書いた記事を読んでみてください。

花粉症と大気中の有害物質の関係

花粉症は、大気汚染物質と組み合わさることで、より症状が重くなるとも言われています。

例えば、自動車の排気ガスや、ごみ焼却・工場の排煙に含まれる炭素物質や金属成分、硫酸塩・硝酸塩を含む微小粒子状物質(PM2.5)などがあります。さらに、花粉の時期には黄砂の影響も広く知られています。

エコハウスでは、花粉だけでなく、外からの有害物質も日常的に抑えられています。まるで空気清浄機の中で暮らしているような感じです。その仕組みについては、このあと説明します。

ポイント②:換気システム

気密性能が高いからといって、エコハウスが密閉されて、空気の出入りがないわけではありません。

エコハウスでは、一般の住宅と同様、24時間換気が行われています。そして、換気口にはフィルターがあり、外からの有害物質やほこりは、そこでしっかりと除去されます。

わが家も、気密性能の高さとこの換気システムのおかげで、外から入ってくる花粉や排気ガス、PM2.5、さらには一般的なほこりも、室内にはほとんど入りません。幹線道路沿いにあるわが家にとっては、まさに「家の肺」のような存在です(笑)が、これも私たちの花粉症が軽減された理由のひとつです。(なお、この換気の際のフィルターについては、後から紹介するように一般の住宅でも対策できます。)

エコハウスに適した換気システムにはいろいろなものがありますが、我が家のシステムの詳しい仕組みについては、以前書いた記事をお読みください。

既存の住宅でできる対策

エコハウスでなければ花粉症対策ができないかというと、そうではありません。既存の住宅でも、できることはいくつかあります。

既存の住宅で気密性能を大きく高めることは簡単ではありませんが、できる範囲で対策を重ねることで効果がアップします。

まずは、家の中にある隙間に目を向けてみることです。隙間風が入る場所や、ほこりが入り込んでいる場所は、花粉も入ってくる場所です。見つけたら、隙間テープなどふさぐだけでも効果があります。このような対策は、実は、花粉症だけでなく、暑さや寒さの軽減にもつながります。

換気口や換気扇のフィルターの存在も忘れずに。市販の花粉対策フィルターなども有効です。ただし、フィルターは定期的な清掃や交換が必要なのでお忘れなく!

ぜひ、できるところから取り入れてみてください。

まとめ

今回は、花粉症を切り口に、高性能住宅の機能を紹介しました。

アレルギーの原因は花粉だけでなく、ハウスダストなどさまざま。高性能住宅では、外からの花粉や有害物質の侵入を抑えるだけでなく、室内の結露を防ぐことでカビやダニの発生も抑えられます。

今回は詳しく触れられませんでしたが、こうした複数の要素が重なることで、アレルギー反応が起こりにくい環境がつくられています(わが家で測定してもらった際の記事はこちら)。

高性能住宅には、快適さだけでなく、健康面でも大きなメリットがあると改めて感じています。

今日はここまでです。またね!

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