高橋さんちのKOEDO低燃費生活

カビ事件と湿気対策の話!

カビ事件と湿気対策の話!

最近、雨の日が多いですね。こんな時期には、以前暮らしていた無断熱アパートで起こった「家中カビだらけ大事件」を思い出します。今、思い出すだけでもゾクゾクしますが、それが家の機能について真剣に考える最初のきっかけとなり、結果的に今の家に暮らすようになったのです。

3年前のある秋のことです。私は出張で2週間くらい家を留守にしていました。ちょうど、まさきさんも大いそがしの時で、朝から晩まで外出して、夜は家に帰って寝るだけの日が続いていました。ということは、高い湿度を保ったまま、家はほぼずっと閉めきり状態だったのです。まさきさんによると、連日90%を越える湿度だったとのことでした。

出張から帰ると、なにやら様子がおかしい・・・。電気をつけて、探偵(もしくはドロボウ)のようにウロウロと家の中を歩き回り、あちこち見回すと・・・

「きゃーーーー!!!」

棚に並んでいたお気に入りのカゴにカビがふんわり生えています(涙)!もっとよく見ると、棚の上、壁、いろんな隙間にもうっすら白いものが!布類も、カーペットも触るとしっとり・・・ではなくてべったりしているような気がする!

荷物をほっぽらかして、家の隅々まで確認すると・・・

「ぎゃーーーーーーーーーーーー!!!!!」

なんと、キッチンの引き出しを開けると、お気に入りの木ベラにもカビが!!!(がーん)。

とは言え、家中のものを捨てるわけにはいかないので、それから夜通し、家中を掃除&消毒、できるものは全部煮沸、翌日は晴れたので、ありとあらゆるものを洗濯&天日干し!!!引っ越し並みの一大プロジェクトでした。

この事件で唯一の明るいニュースは、押入れやクローゼットの中が無事だったことです。実は、この2つは元々一番心配していた場所ですが、それでイロイロ対策をしていたために、大丈夫だったのです。ということは、やっぱり湿気対策をすればそれなりに効果があるのです!!!(←考えがポジティブな人)

湿気が多い場所にはカビが生え、カビが生えるような場所には、ダニも発生します。暮らしや健康にとって、湿気対策はとても重要です。

不覚にも、「雨続き+長時間の密閉」ではやられてしまったのですが、実は、家にカビが生えた事件は、後にも先にもこの1回だけでした。アパートは「無断熱」に近く、部屋は一階で、リスクが高いことは分かっていたので、思いつく湿気対策は全部やっていました。そのおかげで2度の梅雨や冬の結露も無事、「カビフリー」で乗り越えていたのです。

みなさん、それぞれ悩んだり研究を重ねたりしながら対策をしていると思いますが、私たちがアパートでやっていた対策を公開します!まだやっていないものがあれば、ぜひ試してみてください!

まず最初にやるべきことは、各部屋の湿度を把握することです。そうすることで急いで対策するべきかどうかもわかるし、対策が効いているか確認もできます。温湿度計の使い方について、詳しくは前に書いた「温湿度計のススメ」にありますので、ぜひ読んでください!

それ以外で言うと・・・

空気を動かす

扇風機でも、サーキュレーターでも、天気が良ければ外の風でもいいので、家の中の空気が滞らないようにしましょう。濡れているものも、風が当たるとその分早く乾きます。また、湿気は部屋の一部にかたまっていることがあるので、散らすのも大事です。

空気の通り道を作る

例えば、クローゼットや靴箱のドアは開けておく、入れているものの間に隙間を作るなど。押入れの衣装ケースは、一番奥まで入れずに空気の通り道を作ります。ケースは床に直接置かず、スノコの上に置いていました。空気がその隙間を流れるようにすればさらにいいです。

水分をできるだけ減らす・乾かす

お風呂に入れっぱなしの水、洗面所のシンクやお風呂の壁についた水滴、汗をかいた服など、水分はいずれ減っていきますが、それはどこかに消えるのではなく、空気中に放出されます。例えば、お風呂に入った後、水分をしっかり拭き取るとか、ビショビショのタオルがあったらそのままではなく、脱水してから干すとか、小さな努力の積み重ねが大事です。

換気扇を活用する

特にお風呂や、調理中のキッチンなどはお湯から水蒸気がどんどん出ています。これらはできるだけ早く外に出すのが一番です。お風呂の場合は、ドアを全開にせず、水蒸気をお風呂場に閉じ込めたまま換気扇を回すといいでしょう。

燃やす暖房には要注意!

冬にガスストーブや石油ストーブなどの暖房器具を使う場合、湿度がぐっと上がるので要注意です。石油ストーブの上にやかんは湿度放出機です。ちなみに、うちは湿度をあげるガスストーブと乾燥するエアコンを湿度に合わせて組み合わせて使っていました。

文明の利器に頼る

ちょっと悔しいかもしれませんが、文明の利器を使って、どんどん除湿したり、乾燥した方がいい時もあります。例えば、外がジメジメしている時には、窓を開けてもほぼ効果ないので、潔く閉め切ってエアコンや除湿機をかけたり(マンションなどの小さいスペースでは効果てきめん)、ジトジトした布団をそのままにせず、布団乾燥機を使って乾かしたり。私たちも、こう言う時期に大量の洗濯物があって近所のコインランドリーで乾かしたこともあります。光熱費の削減も大事ですが、カビが生えた時に掃除にかかる時間やストレス、身体に与える健康被害などを考えるのもお忘れなく!

他にも湿気取りアイテムを使ったり、掃除を頻繁にしたり、とできることはありますが、その場しのぎではなく、仕組みを理解して対処するのが大事です。

もちろん、湿度が高くなりがちな日本で、この問題を根本的に解決するのは、なかなか難しいです。外気の影響を極めて受けにくく、湿度を調整する壁を使ったわが家でさえ、雨の日が続くとさすがに段々と湿度が上がってきます。それでも家の性能のおかげで、室内に干した洗濯物はカラッと乾きますし、もうカゴにカビは生えないでしょう。ただ、いつも温湿度計はチェックして、必要な対処をすることで家の湿度をコントロールしているのは今までと変わりません。

最初は面倒かもしれませんが、慣れると自然にできるようになります。みなさんも、何が湿度をあげるのか理解することで対策していきましょう。湿度へのアンテナをピーンと立てることが、一年中「カビ・ダニフリー」な生活への第一歩です!

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