
建物や街づくりについて取材するため、まさきさんとドイツに行ってきました!私たちが今暮らしている家は、「低燃費住宅」という、ドイツの技術や建材などをフル活用して作られた家です。家に住むだけでも、日々色々と考えさせられますが、実際に行ってみたら、新たな発見があるに違いない!と思い切って行くことにしたのです。
ドイツで学んだことは、今後もこのブログやまさきさんのfacebookなどで、紹介していきますが、今日はとても印象的だった(というより、ショッキングだった)ドイツの「窓」についてお話しします。
今回、私が一番衝撃を受けたのは、ドイツの窓はず〜〜〜っと昔から断熱性能が高かったという事実。残念ながら、日本の窓とは雲泥の差です。知りたかったような、知りたくなかったような・・・。
まず、私たちの家の窓は、日本ではトップクラス!と自慢の窓でした(窓と断熱の関係について詳しくはこちら)。でもドイツでは超スタンダードで、プレハブの建物にも使われていました。
これは観光客がベルリンの国会議事堂に入る際に、手荷物検査を付けるプレハブ小屋です。こんなところにも樹脂製トリプルサッシが!
まあそれはいいとして、ドイツの窓がどんな変遷を遂げてきたのか見てみましょう。
これは、冷戦中の東ドイツに多くあった団地の窓。当時の生活を再現している「DDR博物館」で見てきました。博物館では別に窓に焦点を当てて展示しているわけではなく、窓の外の風景を再現するという展示なのですが、私たちはついつい窓枠に目が行ってしまいます(笑)
樹脂サッシとペアガラスの組み合わせは、日本で一般的なアルミサッシの窓よりも、かなり断熱力があります。西側と比べて生活環境が劣悪だと言われた当時の東ドイツでさえ、今の日本の窓よりいいものを使っていたなんて…よく「ドイツの建築は日本の30年先を行っている」と言われますが、納得です。
と思ったら、それよりもっとすごいのを発見しました。
こちらはおよそ100年前に建てられた集合住宅の窓。木枠の窓が2つ並んでいます。いわゆる内窓(二重窓)のスタイルです。今あるようなハイテクな窓ではないけれど、それでも、サッシが木製でガラスが2枚ですから、今日本にあるほとんどのアルミサッシの窓より断熱できているそうです。つまり、現在の日本の窓は「100年前のドイツの窓」に完敗…。かなりの衝撃でした。
でも、窓の断熱はテクノロジーの問題ではなく、やる気の問題だと考えると希望もあります。断熱が大事だとわかれば、色々な方法があり(内窓設置もそのひとつ)、日本でも十分やれることがあるということ。ぜひ、みなさんが暮らす家でも、窓の断熱力アップを検討してみてください!
そして窓と一緒に写真に写っているのが、ブラインドです。ブラインドは、日本では部屋の内側につけますが、ドイツの比較的新しい建物には、必ず窓の外にブラインドがついています。
これは、うちにあるのと同じタイプの外付けブラインドです。直射日光が建物の中に入らないようにして、ついでに目隠しにもなります(日本のすだれと同じアイディア)。ブラインドの角度が変えられるため、直射日光は遮っても光は入ってくるので、私はとても気に入っています。
なんと、全面ガラス張りの建物にも外付けブラインド!徹底しています。
これはちょっと違う種類。アイディアは同じですが、布のようなスクリーンで日差しをカットします。
こんなのもありました。ガラスとガラスの間にブラインドが挟まっているもの。窓の中にある分、機能は外付けブラインドほどではありませんが、ブラインドが汚れないのがポイント。
ドイツでは、窓+ブラインドの最強コンビで外の暑さや寒さを食い止めているから、夏も冬も建物の中は外気の影響をそれほど受けず、冷暖房の効きもいい。だから安心して建物に窓をいっぱいつけられるんですね。
最近、日差しが暑くなってきました。みなさんも、まずは窓の外にすだれや緑のカーテンをかけるところから始めてみませんか?
ふと気づいたら、せっかくドイツに行ったというのに、私たちが撮ったのは窓の写真ばかり。でもいろんな種類があっておもしろかった!! この旅では、他にも色々な気づきや学びがありました。これからも少しずつ紹介して行きますので、どうぞお楽しみに!
<おまけ> スイーツ男子のまさきさんと&本場バームクーヘンのコラボ写真(超うれしそうな顔、笑)。
今日はここまで!
はじめまして。
コメント失礼します。
昨年の12月から低燃費住宅のオーナーとなりました。
私もドイツの窓を見に行ってみたい一人です\(//∇//)\
当方、アメブロをやっておりまして、ぜひこの記事をリブログさせてください!
はじめまして!ありがとうございます、もちろん紹介してください。ドイツの人にとってはなんてことないと思うのですが、日本から行くといろいろな発見があって面白かったですよ。