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寒さ解消!内窓設置のポイントは?

寒さ解消!内窓設置のポイントは?

先日、うちに台湾の「今周刊」というメディアが取材に来られました。地域でやっている発電の取り組みに加え、省エネについても知りたいとのこと。日本のメディアにもいずれ来てもらおうと思っていましたが、なんと海外のメディアが先にくるとは!さすがグローバルな時代です。台湾でもエコハウスが広まってくれるといいですね。

内窓選びの3つのポイント!

では前回予告していた、最強の寒さ対策である内窓について、具体的な選び方を紹介します! 内窓を付けるなら「ガラスは2枚の方が良い」と話しましたが、効果を高めるためのポイントは他にもあります。ガラスの種類、枠(サッシ)、設置場所の3点です。シングルをペアにガラスを変えるだけでも、およそ2倍の効果はあるのですが、この3つのポイントを抑えることでさらに倍以上の効果をもたらすことができるんです!やらない手はありませんよ〜

さてガラスには大きく分けて普通のガラスと、「LOW-E」タイプのガラスがあります。段々マニアックになってきましたね(笑)。ぼくもこの間までぜんぜん知りませんでしたが、とっても大事なんです。LOW-Eというのは「ローエネルギー」、つまり省エネタイプということです。これは表面に熱をはじく加工がしてあるガラスということです。

LOW-Eの中には、主に夏に外からの日射を防いでくれる遮熱タイプと、逆に冬に室内の熱を外に逃さない断熱タイプとがあります。ぼくはまず冬対策をすべきだと考えているので、どちらが良いか迷う人は、断熱タイプにしてください。いずれも普通のガラスに比べて断然性能が高くなります。

普通のガラスとはどれくらいの差があるでしょうか?どれくらいの寒さで結露が発生するか、というデータで比べてみると、普通のガラス1枚では外気が8度で結露するところが、普通のペアガラスではマイナス5度、そしてLOW-Eタイプのペアガラスならマイナス22度まで大丈夫となっています。(室内側の温度が20度の場合)ぜんぜん性能が違うんですね。だから、どうせ変えるならLOW-Eタイプにしてほしいと思います。

サッシはアルミじゃダメ!

もうひとつ、ものすご〜く大切なことがあります。窓というのはガラスだけでできているわけではありません。枠(サッシ)の部分って、ふだんは気づかないけどすごく影響が大きいんです。

どんな素材が熱を伝えやすいかという子ども教室の実験。熱湯につけた金属、プラスチック、木などの材料をさわってみると…

内窓の枠はおなじみのアルミではなくて、ぜったいに樹脂にしてください。樹脂というのはプラスチックの一種ですが、熱を通しにくいんですね。誰でもわかるように、金属は熱伝導率が高く、ものすごく熱を通します。

そのため、ガラスだけでなくサッシを通じても、暑さ、寒さがダイレクトに入ってきてしまうんです!とにかく「内窓のサッシは樹脂!」とだけ覚えておいてください。

優先順位は?

さいごに、内窓を付ける優先順位についてです。もちろん家中の窓をぜんぶやるのが一番いいのですが、コストも限られているので、まずは一部からで構いません。ぜったいやって欲しい場所は、冬に寒い風が吹き込んでくる北側の窓です。特に脱衣所やお風呂場は、温度が低いと命にも関わります。余裕があれば南側の窓もやってみるのが良いでしょう。

樹脂の内窓を脱衣所に設置してみた(見た目は地味ですが…)

それでは、内窓選びの復習です。

★「ガラスはペア」&「種類はLOW-E(断熱)タイプ」

★「サッシは樹脂」

★優先順位は脱衣所、お風呂、北側の窓

ということになります。注文はYKKapやリクシルといった会社が内窓を扱っています。たくさん設置すれば補助金が出る制度もあるので聞いてみてくださいね。これやるだけでぜんぜん寒さが変わってきますよ。

ちなみに今回は触れられませんでしたが、賃貸住宅でもホームセンターで手作り内窓キットを売っていたりと、それなりに対策は可能です(追記:後で書いたDYIで内窓を実際につけた例の記事もご覧ください)。

みなさん寒さ対策は窓!を心がけてください!それではまた!

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