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内窓つけたらこんなに変わる!体験談特集パート2(DIY編) 

内窓つけたらこんなに変わる!体験談特集パート2(DIY編) 

暖かくなり、DIYで内窓をつけるのにぴったりな時期になってきました。2か月前の記事では、業者さんに依頼して内窓をつけた友人たちの体験談を紹介しました。

効果の面だけで言えば、業者さんに頼んでつける内窓がおすすめですが、予算やどれだけ手を入れたいか(入れられるか)によって、DIYもよい選択肢になります。

そこで今回は、DIYで内窓をつけた友人2名の体験談をご紹介します。

リカさんの場合

場所:東京都三鷹市
住まい:集合住宅(築43年のマンション)
つけた内窓:2部屋(6畳)の窓に1組ずつ

内窓にはずっと興味があったリカさん。部屋の使い方を変えて過ごす時間が増えたため、6畳の部屋2つに内窓をつけることにしました。2つの部屋にはエアコンがついておらず、またエアコンの風も届きにくいので、夏の暑さと冬の寒さをなんとかしたかったそうです。

僕は何年も前からリカさんに「内窓つけた方がいいよ」と言っていたのですが、2022年末にようやく重い腰をうごすことに(笑)。リカさんは、インターネットで自分で組み立てるタイプの内窓キットを購入して、冬休みにDIYの内窓に挑戦しました。

写真提供:リカさん

かかった費用はフレーム&レールキットと、ポリカーボネートの中空ボードで、約1万円。工具としてプラスチック用のノコギリが約2,000円で、合計約1万2,000円です。

リカさんがDIYで色々作ったという話はあまり聞いたことがなかったので、作業がどのように進んだのか、どれくらい大変だったのかも聞いてみました。

「作業を意気揚々と始めたら、工具セットに入っているようなカッターでは、プラスチック(フレームやレール部分)もポリカ中空ボードも全然切れませんでした。そこで、年末ぎりぎりにネットで大きいプラスチック用ののこぎりカッターを購入して切ることになりました。慣れていないので1組目をつくるのに約4時間かかってしまいました!」とのこと。

慣れないDIYに悪戦苦闘する姿が見えてきますね。それでも二組目は慣れてきたので、約2時間半でできたとのことです。

写真提供:リカさん

内窓をつけた効果・感想

「数字として目に見えたのは、冬の寒い日に無暖房の状態でも室温が3度上がった(冬期11度→14度)ことです。また、冷たい空気が隙間から「すーーー」っと入ってくる感覚がなくなりました」。

「内窓だけで部屋がものすごく温かくなるわけではありませんが、電気ストーブを使用すると、以前はなかなか温まらなかったのが、5分ちょっとで温かくなるようになりました」。

内窓の断熱効果を感じたリカさんは、さらに冷気をカットしたいと考えました。(部屋の隣にある)玄関のドアからの冷気を遮るために、断熱カーテンライナー(約1,500円)を購入して、ドアの前につけました。「すると、窓と同様に隙間風を止められた感じで、暖房やストーブの暖気がキープされるようになりました」。

効果を感じたことをきっかけに、断熱への意識がどんどん高まってチャレンジしていく姿がいいですね〜!

ユウさんの場合

場所:東京都日野市
住まい:一戸建て(築35年)
つけた内窓:居間に4組/浴室1組/脱衣室1組、その他小さな窓も含めて10組ほど

ユウさんは、親戚から引き継いでこの家に暮らしています。築35年のお宅は、当時の他の家と同様、断熱性能は考慮されていませんでした。窓はアルミサッシ+シングルガラス、浴室の浴槽の下は地面という状態で、冬はとても寒かったそうです。内窓をつけることにしたのは、僕の記事を読んだことがきっかけだそう。嬉しいですね!

本格的な断熱リフォームにも興味があるものの、すぐにはできないので、まずはできることからと、DIYの内窓をつけることにしました。

リカさんと違い、DIY作業が得意なユウさんは、ネットで動画を見て、ホームセンターで材料を購入し、オリジナルの内窓に挑戦しました。

最初に、北側の大きな窓からつくりました。そして、設置すると窓の近くに行くとひんやりしていた感じがなくなりました。効果が感じられたので、その年のうちに北向きの窓にできる限り内窓をつけました。

出窓にも内窓を設置(写真提供:ユウさん)

ネットの動画を見ながら、プラスチックのレールをつけて安定させたり、開けられるようにしたり、オリジナルでいろいろな窓に挑戦しました。窓はほぼ全部やり、立てかけるだけのような簡易的なものや小さいのも含めると、10か所くらい内窓をつけたことになります。

なんと2022年には、和室の障子をオリジナル断熱障子に改造!

作業中の様子(写真提供:ユウさん)

障子に合わせてポリカをカットして、両面テープで貼り付けていきました。開閉できるように、片面は障子側に、もう片面は外側に貼りました。すごい!

写真提供:ユウさん

ちなみに、内窓にかかった費用は1組で4,000円くらいで、これまでの総額は約5万円くらいだそうです。 

残念なこともあります。大きな掃き出し窓のサッシは、1年くらい経ってのびてしまいました。寸法が変わってしまったので、今は立て掛ける形にしているそうです。丈の長い掃き出し窓のDIYはなかなか難しいという現実がありますね。僕もいいアイデアがないか、調べている所です。

内窓をつけた効果・感想

ユウさんの第一声は「皮膚感覚として全然違う」とのことでした。まず、暖房を入れていない2階の寝室に上がった瞬間に寒かったのが、なくなったそうです。

「1階で使っている暖房の熱が抜けずに、たまってくれているのだと思います。そうしてたくさんの内窓をつけてきましたが、家族にも好評で、あったかくていいと喜んでいます」。

唯一のクレームは動物観察が大好きなお子さんから。

写真提供:ユウさん

全部の窓にポリカ板が貼ってあるので、庭に来る鳥が見えないとのこと。ここは要解決ですね(笑)。

ユウさんは、DIYで少しずつ断熱していくのが楽しかったそう。今後は他の所も含めて、ちゃんと業者さんにお願いしてリフォームをしたいと考えています。また「断熱の他にも、太陽光や太陽熱温水器もいいなぁと夢が膨んでいます」とのことでした。

まとめ:断熱は裏切らない!

DIYの内窓は、前回紹介した業者さんにつけてもらうサッシに比べるとどうしても性能は劣ります。それでも、低い予算でも十分に効果を発揮する内窓をつくることができます。インターネットで注文する方が簡単ですが、DIYが得意であればユウさんのようにホームセンターで材料を集めて手作りすると楽しいと思います。

僕は日頃から「断熱は裏切らない!」と言っています。断熱はやればやるほど必ず効果があります。いまからでも、できる範囲でもいいのでぜひやってみてくださいね。

なお、僕が連載している「だん」という断熱の家づくりをテーマにした雑誌があるのですが、そのYouTubeチャンネルに出演して、窓リフォームについて熱く語ってきました!

だん15発刊記念YouTubeライブ ~TALK SESSION「窓」~ 

いま話題の補助金についての話もまとまっています。ぜひご覧ください。
今日はここまで!またね!

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