高橋さんちのKOEDO低燃費生活

エコハウスのカギを握る「気密測定」を体験しました!

エコハウスのカギを握る「気密測定」を体験しました!

以前、古い家をリノベーションしてエコハウスにする断熱ワークショップの記事を書きましたが、ついにその家がほぼ完成、ということで、また行ってきました。このプロジェクトは、築40年以上の古い家を高気密・高断熱のエコハウスに改修して、さらにエネルギーもすべて再生可能エネルギーで自給するというユニークなものです。山梨県北杜市にあることから、「ほくほくプロジェクト」と名付けられています。

今回行われたのは仕上げの点検作業のひとつ、「気密測定」です。夫婦で「気密測定」体験してきたのですが、「気密測定?なんじゃそりゃ?」と思われた方もいたかもしれません。

「気密測定」とは、家の全体の面積に対してどれくらい隙間があるかを測ることを言います。隙間が大きいと、いくら断熱してもあっちこっちから隙間風が入ってきて、室温や湿度の維持、あるいは計画的な換気が難しくなってしまうのです。

もちろん、家を建てる計画をする際には、どれくらいの気密性能にするかを決めているのですが、実際に建ててから計画通りになっているか、一棟づつ確認しないと本当の数字はわかりません。そんなわけで、あまり知られていないものの、エコハウスにとってめちゃめちゃ大事な検査なのです!

こちらが外観です。オーナーの斎藤さんが完成のお披露目を兼ねて、今回の気密測定を公開してくれました。実は私たちは2人とも、気密測定をする建物の中に入るのは初めてです。なぜ、エコハウスを作るときに気密測定をするのが大事なのかについてはこの後お話ししますが、まずはどのように行うかを見てみましょう。

最初にひとつの窓に測定する機械を設置します。隙間はしっかりと埋めています。

次に、換気システムや換気扇など、外から空気が入ってきそうな場所を次々とテープで塞いでいきます。

薪ストーブの煙突もピチッと閉めます。また、今回は家の中だけではなく外側にテープを貼って塞いでいました。

徹底していますね!

それでは気密測定スタート!!

ファンの音はするものの・・・

エコハウスの中は静けさに包まれています。

すると、測定士さんが「話しても大丈夫ですよ」

どうやらゆみは息まで止めていたようです(笑)。いくら締め切っても、完全密閉されているわけではありません。ドアや窓の隙間から空気は引き込まれてくるので、当たり前ですが苦しくはありません。むしろ何も言われなければ、通常の室内と変わらない感じです。

測定をしながら、中にいた人たちは、窓枠などの隙間からどれくらいの空気が入ってくるかを確認していきます。

やはり窓の隙間からは少し風が入ってきます。

こちらは掃き出し窓の角。やはり引き違いの窓からはより多く入ってきました。

点検口からも少し風が来ました。ここは、どちらかというと床下の断熱材の厚さを点検する場所ですね(笑)。

数値が出たら測定は終わりです。かなりひっそりとした一大イベントでした(笑)。

では、この家の気密性はどうだったのでしょうか?

結果は、気密性を表すC値が1.12でした。コロナ禍で数グループに分かれて行ったため、何度も測定しましたが、毎回ほぼ同じ数値になりました。C値とは、家の隙間からどれくらいの空気が漏れているかを示す数字で、一般的に、新築の場合は数値が1以下だと高性能だと言われています。

ただし、今回のように隙間だらけの古い住宅を改修して1以下にするのはかなり大変なこと。もともとこの家を最初に測った時は、あまりに隙間が多くて計測不能というレベルから始まっています。それがいまの一般的な新築住宅をはるかに上回る1.12という数値になったのは、ものすごいことと言えるでしょう。このプロジェクトを担当した大工さんも、十分合格点を出していました。

断熱はなんとなくイメージを持てる人が多いと思いますが、気密というと、「息が詰まる」とか「そこまで気にしなくてもいい」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。でも、断熱と気密はセーターとウィンドブレーカーの関係のようにセットだと思ってもらったらいいんです(詳しい説明はこちら)。

いくら分厚いセーターを着ていても、真冬に自転車に乗れば隙間から風が入り寒いですよね?そこで隙間のないウィンドブレーカーを着ればだいぶ暖かくなるはず。快適な家づくりには、「断熱と気密はセット!」なのです。

そしてこの大事な大事な気密性能は、最初に言ったように実際に測ってみないとわかりません。例えば、大手ハウスメーカーが「うちの会社の建物の仕様はC値がいくつです」と言っていても、実際にその作った家を測ってみなければ、隙間がなくなったかは証明できません。

そこで、本当に高性能な家を作っているハウスメーカーや工務店は、作っている全ての家の気密測定を行なっています。新築住宅を検討している方がいれば、その会社が全棟で気密測定を行っているかどうかを確認するのが良いと思います。もしそれをやっていないような会社なら、いくら広告やパンフレットで高気密高断熱を謳っていても、実は気密・断熱を重視していないことがわかります。

さて、この「ほくほくプロジェクト」は、建物の工事はほぼ完成していますが、これからも色々な人が性能を体験できる場にしていこうという構想もあるようです。僕としては、今後の展開をとても楽しみにしています。それではまた!

おわり

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