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高性能な木造賃貸アパートを見学しました!

高性能な木造賃貸アパートを見学しました!

先日、できたてホヤホヤの高性能アパートを訪問しました!高性能な賃貸物件を見るのは初めてなのでとても楽しみにしていました。

私たちもこれまで体験してきましたが、賃貸の集合住宅、特に木造アパートの多くは、暑さや寒さ、結露、騒音(外だけでなく近隣の人の生活音が聞こえる)などの問題が深刻な建物です。

さらに大きな問題は、それが古い建物だけではなく、今でもそういう環境の建物が建てられ続けていることです。日本で高性能な住宅がまだ当たり前になっていないという事情もありますが、賃貸の場合は、金融機関からも早く初期投資を回収できるように安く建てることが求められるため、住む人が暮らす環境が考慮されていない建物になってしまうことが多いのです。

では、その中で異色を放つ、おしゃれな高気密高断熱の木造賃貸アパートに行ってみましょう〜!

ここは横浜市鶴見区。2020年9月にできたばかりの、部屋数4戸の高気密高断熱アパートです。アパートによくありがちな、扉がずらーっと並ぶタイプではなく、外廊下をまたいで1階と2階に2軒ずつという、ちょっと贅沢なつくりになっています。奥には小さい庭もあります。

早速、中に入ってみると・・・。

いきなりおしゃれ!そして、リビング、キッチン、洗面所+お風呂、ベッドルームと一列に並んでいて、どの壁も外に面していて(隣とつながってない)窓が3面にある、開放感を感じるイメージです。

部屋の広さは32㎡で、1.5人暮らし(1人でゆったり、2人でも不便なく暮らせる広さ)という、少し珍しいけど、多分ニーズがあるサイズです。

そして、重要な断熱・断熱性能はエコハウスと呼べるレベルです!断熱性能は「G2レベル」、気密性能はC値0.4とのことです。8畳用から10畳用のエアコン1台の出力で冷暖房できるように設計されています。もちろん、屋根にも壁にも断熱材がしっかり入っています。

このアパートには、うちでも使っているような熱交換換気システムが入っていました。換気をしても、外の空気をそのまま入れないので、暖房・冷房のエネルギーを無駄にしません。

窓はもちろん樹脂サッシ、ペアガラスです。これが、窓が多くても寒くならないヒミツです。アパートの前はバス通りなので、外の音が気になる立地ですが、この窓のおかげで室内では気になりません。

そして床は無垢材。冷気を防ぐのと肌触りのよさを考えてこだわったそうです。

家賃はこの辺りの相場と比べて、1万円ちょっと高いとのことですが、広いし、快適に暮らせて、光熱費も抑えられて、何よりおしゃれ!賃貸を選ぶ際にこういう選択肢があれば、私たちも絶対に住んでいたと思います。

こちらはベッドルームです。この窓は外の騒音をしっかりストップしています。

実際、入居者にとっては少し高めにも関わらず、募集開始からたった1ヶ月で満室になったとのことです。しかも居心地がよかったら、きっと長く住んでくれることでしょう。空室がないのはオーナーさんにとってもいいことですね。

でも、このプロジェクトのすごいところは、こだわって超高性能の建物を高いお金をかけてつくるのではなくて、コストとのバランスがしっかりと考えられているところです。

実際、建物自体に特殊な部材を使っていません。例えば、外壁(表面)とか室内のクロス、家の中のパーツは普通のアパートと同じなので、比較的安価で入手することができたそうです。

断熱を追加することでかかったコストは普通のアパートと比べて11%増。やる気を出せば、手が届きそうなイメージです!

今回のプロジェクトは、オーナーさん、設計士さん、工務店、銀行などがみんなで協力したから可能になりました。そこに共通しているのは、短期的な収益だけでなく、長期的な資産価値を考えていることです。

これからは、人口減少によりアパートが余っていく時代です。一方で高性能の住まいはこれからも普及していくことでしょう。そんな中、このような居心地のいい、質のよいアパートがあれば選ばれて残っていくのではないかと思います。

居住者やオーナーさんだけでなく、このようなアパートが増えていくことは社会にとってもすばらしいことです。消費エネルギーの削減、ヒートショック対策、地域の資産価値の向上など、さまざまな社会課題の解決につながる未来への投資とも言えます。

私たちはこれまで、高性能住宅を訪問する機会はたくさんありました。でもそのほとんどが、モデルハウス以外は、「持ち家」です。

いい家に住みたい人がみんな家を買うわけじゃないんだから、賃貸もどうにかならないのか?とずっと思っていたのです。

でも今回の取材で、みんなで協力して色々と工夫をすれば、賃貸でもよい環境の建物をつくれて、しかもそれが建てる人にとってもよいことがわかりました。みんながうれしい高性能賃貸アパートも可能だ!というモデルを見たことで、希望が湧いてきました。

高性能アパートを建てるのは、住宅より何倍も難しいとは思いますが、無理ではない!この実践例を参考にしながら、ほかの人が真似をして、どんどん広がっていけばいいな〜と思っています。

実は、まさきさんが設計士さんやオーナーさんのお話や、建物の性能の詳細などについて記事を書いています。『だん〜暖か、団らん、高断熱住宅』という雑誌(新建新聞社・新建ハウジング)の2021 spring(4月末発売予定)ですので、もっと詳しく知りたい人はぜひ読んでくださいね。

なお、今回の訪問と取材は、設計士の内山章さんと、オーナーの岩崎佑一郎さんにご協力いただきました。どうもありがとうございました!

最後に、今は年度末で引越しシーズンということなので、賃貸で次の住まいを探しているかもしれないので、前に書いた「引越しシーズン到来!失敗しないお部屋選びのポイントは?〜賃貸住宅編〜」も紹介しておきます。ぜひ参考にしてください。

それではまたね。

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