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「セルロースファイバー」の工場に潜入!断熱材はどうやって作られる?

「セルロースファイバー」の工場に潜入!断熱材はどうやって作られる?

少し前に、山口県下関市の工務店を取材で訪れたのですが、実は断熱材の製造工場を持っているとのことで潜入させてもらいました!この工務店では、よりよい断熱材を求めているうちに、自分で断熱材の会社「デコス」を立ち上げ、工場も作ったとのこと。ものすごいこだわりです。

「断熱材」と言っても色々な種類がありますが、わが家の壁の内側にも使われている断熱材は「セルロースファイバー」というものです。天然繊維(パルプ)でできているので、住む人と地球環境に優しいうえ、断熱性能以外にも色々な機能があります(詳しくは後ほど説明します)。

原材料はなんと新聞紙。新聞紙をリサイクルして、防火、防虫などの加工を施しています。また、水にも強いという優れものです。

どうやって新聞紙からそんな断熱材が作られるのでしょうか?

それでは早速行ってみましょう!レッツゴー!

工場に入ると、ドドーン!!新聞紙が山のように積まれていました。

本当に新聞から作るんですね〜。実際に見るとやはり驚きます。

新聞紙を機械に通して異物がないか選別していきます。

その後、細かく裁断して、ホウ酸を噴霧します。ホウ酸と言えば、ホウ酸ダンゴ!?を思いつき、一瞬驚きますが(笑)、人間を含む哺乳類はホウ酸を体外に排出できるため、大量に食べたりしない限りは無害だとのこと。温泉に含まれていることもありますし、目の洗浄に使われたり、化粧品に保存料として含まれたりしています。人体への影響は塩と同じくらいだそう。塩だって食べ過ぎたら体に悪いですからね。

この処理により、壁が燃えない、カビが生えない、ゴキブリやシロアリなどの虫にもやられないという、かなり重要なプロセスです。

その後、新聞紙は細かく裁断され・・・

圧縮されて袋詰めされていきます。

できあがり。パンパンです!

工場全体はこんな感じです。

できあがって、袋に詰められたセルロースファイバーが棚に積まれていきます。

それでは、性能のデモンストレーションです!

セルロースファイバーを使うときにとても重要なのは、しっかりと四隅まで充填させることです。ホースのようなものからたっぷり注入していきます。

このように壁の穴からホースを突っ込みすごい勢いで吹き込んでいきます。壁にぎっしり詰めてから、一部を切り裂いて見せてくれました。パンパンに詰まっていることがわかります。

次に、バーナーで燃やしてもらいました。

表面は焦げて炭になりますが、そこから燃え広がらないことがわかります。

次に防水性能のチェックです。水にセルロースファイバーの塊を入れてみると、このようにぷかぷか浮きます。沈めても浮いてくるので、水を弾く(中に含まない)ということがわかります。

よく、断熱材に水が入ってしまい、痛んでダメになるという話を聞きますが、セルロースファイバーは水にも強いということになります。

興味深いのは、調湿機能との兼ね合いです。なんで水を弾くのに調湿できるのか?答えはその原料にあります。新聞紙は紙で、紙の原料は木です。ご存知のとおり、木は水に浮くのに調湿性能を持っていますね。調湿性能はグラスウールの7〜8倍あると言われています。実際、わが家は湿気がこもりにくいので、セルロースファイバーのおかげもあるのかなと思っています。

最後に防音性能のテストです。

これはセルロースファイバーに筒状の穴がくり抜かれているもの。中にけたたましい音を立てる防犯用のアラームを入れると、なんと音が消えました!

そして大きな音がしている工場の中にあるこのプレハブのような建物、壁や天井にセルロースファイバーが詰まっているので、中に入ると静かです。

こういう建物はなんか見たことがある・・・と思ったらわが家でした(笑)。大音量でカラオケをしても、外に音が漏れないのはセルロースファイバーのおかげでもあるんですね(わが家でのカラオケの様子はこちら)。

最後に解説を追加すると、セルロースファイバー自体は普通の家でも使えますが、一般的に使われているグラスウールよりも初期投資が割高のため、高断熱・高気密など性能にこだわる家に使われることが多いようです。

また、トレーニングされた人が施工を行い、セルロースファイバーが隅々までしっかり詰め込まれることが大事です。それもあって、この会社では施工者の技術の育成や現場への派遣も行なっているそう。

断熱材にセルロースファイバーをつかうことは、安全性や様々な付加機能を考えると、長期的に見てとてもよい選択になると思います。

見学させていただいた安成工務店さん、ありがとうございました。

それでは今日はここまで!またね!

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