高橋さんちのKOEDO低燃費生活

温度が保たれる換気の仕組み

約 5 分
温度が保たれる換気の仕組み

最近、気温の変化が激しいですね。それにもあまり影響を受けないわが家について、「どうして外の温度が暑くても寒くても、家の中の温度は変わらないの?」とか「窓を開けないのになんで空気が良いの?」とよく質問されます。その理由は、やっぱり換気システムにあります。

前提として、家の断熱と気密がしっかりとしていることが大切です(うちの断熱の仕組みについてはこちら)。壁の断熱材や高断熱窓などで、外が寒くても、家の中はまるで魔法瓶のように室温を保ってくれるからです。でも魔法瓶とは違って、家は換気を続けないといけません。できるだけ閉め切っていれば、室温は保たれますが、空気が汚れてしまいます。そのため、一般的な新築住宅では24時間換気システムを通して、たえず外と中との空気の入れ替えを行っています。

ところが、換気するだけだと外の熱気や冷気が入ってくるので、室内が適温に保たれません。つまり、断熱気密で適温を保つことと、換気を続けて空気をきれいにすることは、本来は矛盾することなんですね。うちの換気システムは、そのバランスを上手くとって、室内温度を適温に保ってくれています。

装置の中身は?

前回の記事で紹介したように、うちの換気装置はドイツ製の「ヴェントサン」という壁に埋め込んであるものです。普段は丸いフタだけが見えていますが、中身はどうなっているのでしょうか?説明のために換気装置を分解してみます。写真①では白くて丸いフタが壁についていますが、普段はあまり目立ちません(①)。このフタをとると、汚染物質が室内に入らないよう取り除いてくれるフィルターが付いています(②)。

①フタのついた普段の状態

 

②フタを外すとフィルターが

 

フィルターを取ると(③)換気の心臓部であるファンが出てきます(④)。案外小さいです。そして、温度が下がらないヒミツが隠されている蓄熱層が出てきます(⑤)。これで全部なので、意外とシンプルですよね?

③さらにフィルターも外す

 

④小さなファン

 

この換気システムは2台で1セットになっていて、片方から空気を取り込んで片方から外に出すという動きをしています。面白いのは、空気の流れは常に一方通行ではないことです。ファンは70秒毎に逆回転になり、空気の流れもいままでとは逆になります。

⑤これが蓄熱エレメント!

つまり、室内から外へ空気を排出していた装置は、今度は外から室内へ取り込む側になるのです。 冬の場合、室内の暖かい空気を外に送り出していたので、蓄熱装置の室内側が暖まります。今度はその熱で、外から入ってくる冷たい空気を暖めて室内に入れます。だから換気を続けても寒くなることはないんですね。これを「熱交換式換気システム」と呼んでいます。

蓄熱エレメントに保温される仕組み(外が寒くて室内が暖かい場合の例)

消費電力はどれくらい?

この換気システム、電気を使っているのは小さなファンを回すためだけ。寒くならないカギである蓄熱そのものには電気は使っていません。このシステムで使う消費電力は、なんと1ワットから最大でも3ワット程度。その程度の消費電力で動かせる家電はほとんどありません。

あえて言えばデスクトップパソコンの待機電力くらいです。家の温度を保ち、空気をいつも新鮮にするためにその程度の電気しか使わないのはありがたいですね。 わが家は一階に1セット(2基)、2階に1セット(2基)で合計4基ありますが、通常は弱モードにしてあるので、合わせても4ワット程度しか使っていないことになります。

電気代にすると、年間で1基240円ほど、4基で1,000円かかりません。24時間ずっと回していてそれくらいです。 それから、シンプルな構造なので自分で簡単にメンテナンスできるという特徴もあります。ランニングコストがほとんどかからないんですね。ぼくは、その省エネでシンプルな構造が気に入っています。

新しいフィルターも開発中!

先日、この換気システムを扱っている日本の代理店「エディフィス省エネテック」の方とお会いする機会がありました。社名に「省エネ」とついているところに意気込みが感じられますね(笑)。 前回の記事ではフィルターによってきれいな空気が流れますよという話をしました。ただ、2種類あるフィルターのうち、より高性能な花粉フィルターは使い捨てで、その割にちょっと高い、と書いたところ、やはりよくそういう指摘をされると言っていました。

「エディフィス省エネテック」の改正さん

 

しかしさすが「省エネ」を掲げる会社です。すでに洗って繰り返し使える、キメの細かいフィルターを開発しているそうです。近いうちに発売予定とのことなので、すでにヴェントサンを使っている人や、これから使おうと思っている人は要チェックですね。最初はドイツ仕様のものをそのまま使っていたようですが、お客さんの意見を取り入れて、どんどん改良を加えているところがいいと思います。僕たちも、ヴェントサンにはこれからもお世話になることでしょう。

それでは今回はこのあたりで!

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