高橋さんちのKOEDO低燃費生活

「プチ断熱対策」で賃貸でもこんなに暖かくなる!

「プチ断熱対策」で賃貸でもこんなに暖かくなる!

昨年末、友人が東京の小金井市、賃貸マンションの一室を使用した小さな治療院「すずのわ鍼灸院」を始めました。

DIYでリノベーションされた素敵な空間で、癒し系の先生がコリや体の不調をほぐしてくれます。

早速、ぼくも治療を受けにいきました。とても丁寧にやってくれるので、身体のコリや不調はとてもスッキリしました。でも、治療院にはひとつ悩ましいことがありました。それは…

ちょっと寒いことでした。

鉄筋コンクリートのマンションながら、角部屋で、しかも部屋のサイズに比べて窓の面積が非常に大きく、外の気温の影響をとても受けやすい構造になっているので、冬はエアコンを入れても足元がスースーしてしまいます。治療を受ける時には、薄いパジャマのような服に着替えるので、なおさら寒さを感じます。

これではせっかくの治療も、リラックスして受けることができません。薄着になる場所では、普通の部屋よりも温度が高くないといけないので、室温対策はより重要になります。そこでこの治療院を暖かくするために、断熱のアドバイスをさせてもらいました。

温度ムラを測る

空間を暖かくするには、まずは現状を知ることから。それぞれの場所の温度がどうなっているのか、いわゆる「温度ムラ」を測ってみることにしました。

ここで登場するのが、赤外線で計測して温度分布を表示する小型サーモカメラです。

スマホに付けるだけで簡単に温度ムラがわかるので、目で見てもわかりにくいその部屋の弱点がひと目でわかるようになっています(業者でもないのにマニアックなものを持ち歩いています…笑)。

測ってみると、エアコンは28℃設定で結構な風量で温風を出しているのですが、温かい空気は上に昇り、患者さんが寝るベッドまでは届いていません。

一方、窓からの冷気は「コールドドラフト」といって下の方に流れるので、足元は14℃程度と寒いままでした。部屋の上と下とのこのような温度ムラが、不快な空間を生み出しています。

サーモカメラの色の違いは、画面の中で温度が高い所は暖色で、低い所は青っぽく映し出されます。窓は青というより黒に近い色になっていて、寒さの元凶であることがよくわかります。

それから、玄関ドアからも冷気が漏れてきています。両端からも漏れていますが、とくに黒く写っているのが下の方です。

この画像を考慮して、温度差を少なくすることをめざし、賃貸でもできる対策をアドバイスしました。対策の柱は以下の3点です。

  • とにかく窓を断熱する
  • 部屋の空気をかき混ぜる
  • 玄関ドアの隙間をふさぐ

窓の断熱対策

最も面積の大きい窓対策は、重点的に行いました。まず、ガラス面には梱包材のようなプチプチでできた断熱シートを貼ります。オススメは「水貼り断熱シート」という名前でホームセンターなどで売られている製品です。

水を霧吹きでガラス面に吹き付けるだけでくっつき、簡単に剥がせるので賃貸住宅では重宝します。見た目はちょっとチープですが、プチプチには空気層があるのでガラス面からの冷気対策の効果は大きくなります。

次に、以前ゆみが書いた記事で紹介した、発泡スチロール製の「冷気カットパネル」を立てかけます。

窓の中でも、とくにサッシの下の方がより温度が低くなります。このパネルを立てかけるだけで、下からくる冷気を抑え結露の防止にも役立ちます。プチプチ断熱シートと冷気カットパネルをつけても、カーテンを付けてしまえば見えないので、冬は部屋のデザインにも影響を与えません。

さらに、カーテンの内側にビニールカーテンを吊るします。せっかくやるなら、写真のように下の方まで垂らしたほうが効果的です。

カーテンを閉めても見えてしまうので、ビジュアル的にはイマイチですが、今回は、とりあえず寒さを何とかすることを優先して、この形になりました。

今回は時間とお金の関係で見送りましたが、ビニールカーテンの代わりにDIYで内窓を設置すれば、断熱効果はさらに高まり、見た目もスッキリさせることができます。

ご紹介したアイテムはいずれもインターネットやホームセンターで簡単に手に入りますし、簡単に設置できてすぐに効果を発揮する便利な商品です。気をつける点としては、窓やガラスのサイズをきちんと測り、適切なものを用意することくらいでしょうか?サイズが合わないと効果が発揮できませんから。

部屋の空気をかき混ぜる

次に、空気をかき混ぜます。冬場はどうしても、部屋の上の方と下の方とで温度差が出てしまうのですが、そのとき効果的なのがサーキュレーターです。

斜め上の天井付近にめがけて空気を当て続けることで、上の方に溜まった暖かい空気を室内に循環させることができます。部屋のサイズやエアコンの位置などによってもどこに風を当てるのが効果的かは変わってくるので、いろいろと試してみてください。

玄関ドアの隙間対策

最後の玄関ドア対策は、これも簡単に手に入る隙間テープをドア側ではなく室内側のドアのマチに貼り付けてもらいました。

下の部分はもちろん、ドアの両端にもバッチリ貼り付けます。あまり分厚いテープだと、ドアの開閉がしにくくなってしまう可能性もあるので、テープの厚みは隙間に合わせて選ぶようにしましょう。

対策の結果は?

これらの対策を施してもらった上で、再びサーモカメラで測りました。まずはテープを貼ったドアです。

以前は真っ黒だったドアの下の部分が少し薄くなっていることがわかります。薄いテープを貼り付けただけでも、ドアから入る冷気が少しやわらぎました。

次に治療部屋です。

驚いたのは床の温度で、いくらエアコンを強くしても14℃台しかなかったのが、プチ断熱後には22℃にまであがっていました。足元が全然寒くないので、ぼくも驚きました。窓対策とサーキュレーターのダブルの効果が見事に発揮されています。

最大の問題だった窓も、サーモ画像の色の濃さや温度が確実に改善されました。

もちろん、抜本的な対策をしているわけではないので部屋の中で窓の温度が最も低いという状況は変わりませんが、それでも応急処置としては十分な効果を発揮しているように思います。少なくとも、薄着で治療を受ける際にはまったく寒くなくなりました。

なお注意点としてお伝えしておきたいことがあります。プチプチ断熱シートは、何年も使えるものではありません。場合によっては結露が出たり、長期間使用すると窓から剥がれにくくなったりする場合もあるので、季節単位ではがし、また寒くなったら新しいものを張り替えることをお薦めします。内窓を設置できるのであれば、プチプチ断熱シートよりはるかに効果が高いので、貼ったり剥がしたりの手間は不要になります。

今後もさらに改善を積み重ねて、エアコンの温度を下げてもより暖かさを実感できる環境づくりに向けて、相談していきたいと思っています。うまくいけば、光熱費の削減にもつながるはずです。

今回のプチ断熱対策を通じて思ったことは、「断熱はやればやるほど効果が出る」ということです。冬の寒さに対しては、窓対策と空気の循環を何より大切にすれば、賃貸でも十分に環境を改善することができると実感しました。

ちなみに、今回はみなさんにお伝えしやすいようにサーモ画像を使いましたが、たいていの部屋でも同じように窓やドア、温度ムラなどの問題は起きています。サーモで測らなくても、今回紹介した対策を取ることで同じような効果は期待できますから、ぜひチャレンジしてみてください。

そして、より快適になった「すずのわ鍼灸院」をどうぞよろしくおねがいしますね!

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