高橋さんちのKOEDO低燃費生活

四季を感じない家とは?

四季を感じない家とは?

私たちが暮らしている家は「四季を感じない家」です。

それだけ聞くと、「そんな家ヤダ!」と思うかもしれません。私もそうでした。

でも、この家に住み始めてから「四季を感じる家」って、一体なんだろうと思うようになったんです。

私たちが住む「低燃費住宅」は、分厚い窓と壁で、家の外と中の空気をばっちり分けています。

外と中の空気がフィルターを通して行ったり来たりすることで、温度が一定に保たれ、外から入ってくる空気はきれいにされるらしい(注:仕組みは今度まさきさんが説明します!)。

そのため、外が猛暑でも、小さいエアコンひとつで家全体が25℃位に保たれたし、冬、外が寒くなっても、なかなか20℃以下にはなりません。

いいことは、四季を通していつも快適。悪いことは、外に出てみるか、窓を開けて手を出してみないと、外が暑いのか寒いのか全く分からないこと。

朝、ドタバタして家を飛び出すと痛い目に遭います。

今年の夏のよくあるパターン

30℃を超える日に、袖付きシャツとジーンズで飛び出す

ドアを開けた瞬間に後悔する

しかし、戻って着替える時間はない

仕方がないので、そのまま出発

汗だく

8月だけで、これを何度繰り返したかわかりません。

最近は、朝ゴミを出しに行くことで、外の温度をチェックをしています。冬も急いで上着を持たずに出かけてしまう可能性大!要注意です。

こんな感じなので、家の中で四季を感じることはあまりありません。

でも、川越は周りが畑だらけなので、暮らしの中では東京に住んでいたこれまで以上に季節を感じています。

夏、外を歩くと聞こえていたアブラゼミの声は、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、そして鈴虫の声に徐々に変わっていきました。

秋になり、バス停までの道のりでは、種から芽が出たコスモスが大きな花畑になっていく様子や、近所の木に実った柿が色づいていく様子(食べたい!)を日々見ています。

よくよく考えると、四季の移り変わりが楽しめる要素は大体外にあり、家の中にある季節感は、心地が良くないものの方が多い気がします。

これまでの家で季節を感じた瞬間を思い出すと・・・

夏のうだるような暑さ、脱衣所や廊下の寒さ、梅雨時の湿気との戦い、などなど…。別に感じなくてもいい季節感です。

確かに、湿気が少なく、開けた窓から家を通り抜ける風が気持ちいい日もありました。でも、少なくともこれまで私が住んできた家では、そんな日は一年に指折り数える程度。それなら家の中では季節を感じなくてもまぁいいんじゃないか、と思っています。

自然の環境に近い、日本の伝統家屋を否定するつもりはありません。でも「四季を感じること」と「家の中の環境を整えること」は、相反するものではないようです。

私は、家がニュートラルな環境になったことで、家の外にある季節の移り変わりに敏感に気付くようになり、そのひとつひとつを楽しむようになりました。

もちろん工夫をすれば、どんな家に住んでいても家の中の「不要な季節感」を減らすことはできるはず。

家の温度や湿度はできるだけ一定に保てるように対策をとって、食べ物を楽しんだり、四季折々の景色を探しに外に出かけたりして、四季を感じるようにしましょう!

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