高橋さんちのKOEDO低燃費生活

業者選びが肝心!断熱リノベでワンランク上を目指せ!

業者選びが肝心!断熱リノベでワンランク上を目指せ!

住まいの不満として上位に挙がるのは、寒さ、暑さ、結露、騒音など。これらの問題の対策として、これまで、手軽にできることから紹介してきました。プチプチを貼る、DIYで内窓をつけるなど、自分でできることもたくさんあります。(断熱アイテムの紹介をした記事はこちら

でも、もし住まいが持ち家(もしくはマンション)なら、プロに頼んでしっかりと断熱リノベーション(リフォーム)することをオススメします。それにより、快適性がワンランク上がり、光熱費の削減もできるからです。

マンションの断熱リノベーション前の部屋(提供:今泉太爾氏)
リノベーションをして、見た目も快適性もすっかり変わる(提供:今泉太爾氏)

ただ、リノベーションについては、悪質な業者をめぐるトラブルもよく聞くので、気をつけなければいけません。ということで、今回は、日本エネルギーパス協会の今泉太爾さんを取材して聞いたお話をもとに、「断熱リフォームの業者を選ぶポイント」についてお話しします!

昨年、ぼくたちはドイツに行って色々な建築物を見ましたが、民間も自治体もあちこちで積極的に断熱改修をしていました。

ドイツの団地の断熱改修の様子

驚いたのは、高いレベルの断熱工事があちこちで、当たり前のように行われていたことです。そのため、どの業者を選んでも工事のレベルが安定しているように感じました。

もちろん、日本でもちゃんとした業者に頼めば、しっかりと断熱改修ができます。ただ、トラブルになるケースも少なくないようです。

外側に貼り付ける断熱材はこんなに分厚い(ドイツにて)

ではトラブルを防ぐために、どうやって業者を選んだらいいのか?ネットで検索して複数の業者に見積もりを取る、という人が多いと思います。でも、それだけではどんな業者かわからないので、その前にまずは以下の2つのポイントをチェック!

ポイントその1・建築業の免許を持っているかをチェック!

「工事をやるなら免許くらい持っているはず」と思うかも知れません。実は、ぼくも最近まで知らなかったのですが、住宅リフォーム業社には資格が必要ないのです。

法的には、「単体の工事の請負額が500万円未満の場合」は必要ないことになっていますが、500万円以上かかる工事はかなり大掛かり。大半はそれ以下の金額になるでしょう。

ということは、極端な話「今日から住宅リフォーム業者になりたい」と思ったら誰でも名乗れてしまいます。実績がなくても、それっぽいウェブサイトがあれば問い合わせも来るでしょう。その中には、悪質な業者が混ざっていてもおかしくありません。それがトラブルが多い理由のひとつにもなっているのです。

根本的には制度に問題があるのですが、すぐに変わるものでもありません。消費者としては、きちんとした業者に頼むために、まず建築のプロの証である「建築業許可」を持っているかを確認することが大切です。

ポイントその2・リノベーションの経験をチェック!

とはいえ、建築業の許可さえあれば安心かというとそんなことはありません。免許を持っていても、経験をあまり積んでいない業者もいます。

リノベーションは、一軒一軒すべて異なるオーダーメイド。お客さんのニーズに合わせて対応できる技術力や柔軟性が求められます。普段、建売住宅ばかりを建てている業者ではうまく対応できないことがあるのです。

そこで、その業者にリノベーション工事の実績を聞いたり、これまで工事をした物件、または今工事をしている現場を見せてもらうことをオススメします。

もし面倒くさがったり、見せてもらえない場合は、過去の実績がほとんどないとか、リノベーションを行った物件の所有者との関係があまり良くないこともあり得ます。そういう業者は避けたほうが良さそうです。

なお、わが家を建てた齋賀設計工務さんは、昨年、リノベーションによって低燃費住宅のモデルルームをつくりました。もともとは古びた小屋に見えましたが(笑)、骨組みだけを残してフルリノベしたのです!(その時の写真はこちらで見られます)

このように技術力と柔軟性がある業者なら、古い建物を世界トップレベルの断熱性能を持つエコハウスに生まれ変わらせることができます。

断熱リノベは今のうちに検討するべし!

きちんとした断熱改修ができる業者は、たいてい人気があります。寒くなってきた頃にお願いをしても、順番待ちになって工事が寒い時期に間に合わなくなる可能性が高いです。そこで、次の冬を暖かく過ごすために、夏が終わる今頃から業者を探し始めるのが、ちょうどよいタイミングだと思います。

断熱改修に関しては、国土交通省がエコポイント制度を設けています。断熱工事の種類や金額によって、お金が戻ってくる仕組みです。具体的に計画する時には、どうやって使えるか詳しく調べてみるといいでしょう。

断熱の大切さを理解しているリフォーム業者はまだまだ少数派です。断熱改修を考えている人は、このようなポイントを参考にしてもらえればうれしいです!また、これまでも気になっていた人は、これを機会にぜひやってみましょう!

今度の記事では、どんなことをすればいいか、どこをやったらいいかなどをもう少し具体的に書きたいと思います。

それではまた!

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