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エコハウスでは「住まい方」を変えるべし!そのココロは?【後編】

エコハウスでは「住まい方」を変えるべし!そのココロは?【後編】

高気密・高断熱のエコハウスだからといって、ただ住めば快適なのではなく、暮らし方を変えなければならないということに、僕たちも暮らしてみて初めて知りました。

とはいえ、大それたことではなく、ちょっとした工夫で快適さがグッと変わることになります。

前回は、エコハウスでは家の中はドアなどを開けっぱなしにすること、そして直射日光を家の外で遮ることがポイントだとお話ししました。今日はエアコンの使い方がどう変わるのか、そして湿度のコントロールの仕方をご紹介します!

エアコンはつけっ放しでOK!

エコハウスではエアコンが効率的に使えるため、暑い時期にエアコンで冷房する時、こまめにつけたり消したりするよりも、基本的には自動で付けっ放しにしておく方が効率的です。

最初の夏は、我が家でも恐る恐る24時間つけっぱなしにしてみましたが、その結果は驚きでした。

1ヶ月の電気代は(エアコンだけでなくすべての電気代で)3000円台。わが家は屋根に太陽光発電がついているので、昼間は自家消費をしています。その分電気代としては安くなっていますが、もし太陽光発電がなかった場合でも、電気代は4000円台くらいになると想定されます。

ちなみに、わが家にはエアコンが2台ありますが、夏に使うのは2階にある10畳用のエアコン1つだけ。それで家全体を冷房して快適な環境づくりができています。エアコンって上手に使うと実は結構すごい家電なんですね!どうすごいかを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

湿気のコントロールは気を遣う必要あり

注意をしたいのは湿度のコントロールです。どんな浴室でも、お風呂に入ったあとは大量の湿気がこもりますが、エコハウスの浴室は外の暑さや寒さを入れない分、湿気が勝手に外に出ていかないため、浴室の換気扇を使って湿気を外に出す必要があります。

湿度が高い状態が続くとカビが生えるリスクが高まるので、たまった湿気は屋外に出し、かつ他の部屋の空気を浴室に循環させることは、季節を問わず重要となります。

ただ、必要以上に換気をすると外の暑さ・寒さや湿気が入ってきてしまうので、換気扇を長時間動かしすぎないように気をつけたいところ。わが家はタイマーを使って入浴後の30分間だけお風呂場のドアを少しだけ開けて換気扇を使っています。

ムワッとした湿気を出したらあとは、24時間換気装置にお任せしています。もしそれでも浴室に湿気がたまりそうな場合は、換気扇を切ってからドアを開け、サーキュレーターなどで他の部屋に湿気を散らします。

また、カセットコンロなどを使ってお鍋や焼肉などをする時にも、室内に湯気が放出されまくります。その場合は、しばらくの間、キッチンの換気扇を使って湯気を屋外に出しています。

なお、冬場は生活しているだけである程度の湿気が出るため、乾燥しすぎることはなくなりました。お風呂や炊事、洗濯などで出る湿気をうまくコントロールすれば、エコハウスでは季節を問わず加湿器は不要ではないかと思います。

このように、エコハウスに住み始めてからは家の中の湿気をコントロールすることを意識するようになりました。

また、湿度は目に見えないので、エコハウスに限らず、温湿度計を各部屋に置いて活用するなどして、一箇所だけ湿度が高かったり低かったりすることのないよう気にすることは重要です。

空気の循環ができていない部屋があると、そこに湿度が溜まってカビが生えるリスクも出てくるので、自宅の「湿度のウィークポイント」を把握して対処することが大切です。僕たちは結構マニアな感じで温湿度計を使っています(詳しくはこちら)。

まとめ

ここまで2回にわたって、エコハウスでの暮らし方の違いについてまとめました。エコハウスの仕組みや特性は既存住宅とかなり違うので、住まい方もそれに合わせて変える必要があります。

僕たちも最初はその違いに少し戸惑うこともありましたが(といっても困るほどではありませんが)、コンセプトをひっくり返して実験を続け、3年経ったいまは新しい住まい方にすっかり慣れました。

この経験を読んで、多くの人がより快適に過ごせるよう高気密・高断熱の家の性能を使いこなせるようになればいいなと思います。

それではまた!

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