高橋さんちのKOEDO低燃費生活

エコハウスの虫対策と換気装置の種類

エコハウスの虫対策と換気装置の種類

この秋、うちの近くで毛虫が大発生しました。お向かいの土手に生えている木の葉は一枚残らずなくなり、外では、近所の人がほうきで壁を叩いたり、殺虫スプレーをかけたりしています。

うちには小さい庭があるので(と言っても、木が数本+花ちらほら+フェンスに蔓ですが)、毛虫たちは、私が大切に育てている木や葉っぱをどんどん食べていきました。

わが家のおまめちゃんは「ケムシー、コアイ(怖い)、コアイ!」と言いながらも楽しそうです。でも、まさきさんは虫が苦手なので、私が担当です。渋々、数えられないくらいの毛虫をやっつけていました。

でも家の中は大丈夫!毛虫やその他の虫が玄関のドアをよじ登っても、窓枠にしがみついても、気密性が高いおかげで家の中には入れません。ただし、人間と一緒にドアから入ってしまうことはあります。

換気装置で温湿度を保っているエコハウスでは、窓を開けることがほぼないため、ハエや蚊など、窓から入りやすい虫も入りません。蚊に刺されると何日も痒くなる私にとって、とても重要なエコハウスの要素です。

ただし、注意しなければいけないのは、家の中(ゴミなど)で虫が発生すると、窓から出ていくことはないし、いい温度なので増えてしまう可能性があることです(笑)。

最近、まさきさんが第三種換気のエコハウスを取材したときに、フィルターを掃除するときに小さい虫の死骸がたくさんつくので困っているという話を聞きました。それもあって、今日は虫の話をきっかけに、換気装置の種類について考えてみたいと思います。

まず、わが家で、空気(=虫)の出入りがあり得る場所は、玄関(開けたら)、窓(開けたら)、そして換気装置です。わが家の換気装置は、ダクトレスの第一種換気(詳しい仕組みはこちら)で、2つの換気口がセットになって、両方にファンがついています。空気の流れは70秒ごとに逆になるので、換気口単位で見ると空気が出たり入ったりを繰り返していることになります。そのため、家に入ろうとする小さい虫を吹き飛ばしてくれているようで、掃除でフィルターや蓄熱エレメントを外しても虫がついていたことはありません。

このような第一種換気は、主にエコハウスで使われています。また、第一種換気装置には、わが家のようなダクトレス式の他に、家全体にダクトを回してどの部屋も同じ温湿度にしてくれるダクト式もあります。なお、トイレやお風呂の換気扇は、一般的にはエコハウスでも第三種換気が使われています。

一方で、第三種換気というのは、機械(換気扇)を使って排気を行い、給気口から自然と空気が引っ張られるという換気方法です。吸気口には穴だけが空いていたり、最近ではそこにフィルターが付いているものもあります。こちらはエコハウスに限らず幅広く一般的に使われています。

エコハウスでは、第一種と第三種の両方が使われています。考え方、コスト、家の外の環境(立地やエリアなど)といった、様々な要素によるので、一概にどちらが良いとは言えません。

虫から話が逸れますが、この2種類の換気を比べてみましょう。シンプルなのは第三種換気です。ファンが回って空気を動かすだけなので、第一種と比べて初期コストは安いです。ただ、外の空気がほぼそのまま入ってくるので、室内の温湿度を保ちにくいといったデメリットがあります。夏の暑さや冬の寒さ、湿気や乾燥などの影響をそのまま受けてしまうのです。

その点、第一種換気は初期コストは少し高くなりますが、温湿度を保ちやすいのでランニングコストが安くなります(↓写真はわが家の換気装置です)。

第三種換気でも、断熱気密性能がエコハウスである場合は、ある程度、温湿度の変化のスピードはゆるやかになります。ただ、それでもそれなりに影響は受けるので、夏も冬も空調が欠かせません。夏はエアコンで除湿もしてくれるので問題ありませんが、冬はエアコンに加えて加湿器も稼働させた方が適切な湿度を保ちやすくなります。

では、虫の話に戻します。先日まさきさんが取材に行った第三種換気のエコハウスでは、メンテナンスは給気口を開けて清掃することになっていました。しかし、空気の流れが一方通行で、開けるとフィルターにゴミと死骸がたくさん入っていて大変なので、住人の方はあまり掃除をしていないとのことでした。

第一種換気の場合、ダクト式とダクトレスがありますし、第三種も様々なタイプがあるため、仕組みやフィルターも色々です。第三種の場合、市販のフィルターを追加で貼り付けて、汚れた空気や花粉、虫などが入ってこないように対策をしている家もあります。

換気装置やフィルターの種類を問わず重要なのは、きちんと給気口やフィルターなどのメンテナンス(掃除や交換)をすること。ゴミや虫の死骸などが溜まると、ダニやカビの原因にもなります。そこを通った空気を吸い続けることを考えると、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。

もし「最近、掃除してないな〜」と思った方は、これを機会にチェックしてみましょう!

それではまたね。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


ABOUT

Profile image
ブログについて
See more info
Profile image
家について
See more info
Profile image
高橋さんちのひとびと
See more info

見取り図