
急に寒さが厳しくなりました。11月は暖かい日も多かったので、寒さ対策がまだしっかりとできていない人もいるかもしれません。
そこで今回は、「寒さ対策」で押さえるべきポイントをまとめました。すぐにできることから始まり、段々と本格的な対策になっていくので、順番にチェックしてください。また、詳しい情報はこれまでに書いた関連記事のリンク(ピンクの文字)にあります。ぜひ読んでみてください!
まずは温湿度を確認
まずは現状把握。部屋のあちこちの温湿度をしっかりとモニターすることから始めましょう。それによってどこを対策したらいいかわかります。うちはあちこちの部屋に温湿度計を置いています(やりすぎかな・・・笑)。

細かく確認したい人は、僕も使っている表面温度?計で測ると家の弱点がよくわかります。ちなみにこれは2,000円くらいで買えます。
また、場所によって意外とムラがあることもわかります。温度ムラがあると余計寒く感じるので、サーキュレーターなどで空気を回して、部屋の温度差をなくすことも大事です。詳しくは次回お話しします。
断熱アイテムを活用する
これは一番手軽に、すぐにでもできる方法です。

窓、床など、冷気が伝わりやすい弱点をカバーするために、断熱アイテムを使って寒さをカットします。こんなのが?と思うものが結構効果的だったりします(お勧めアイテムについて詳しくはこちら)。プチ断熱の例も読んでみてください。
場所にあわせて、効率よく暖房をする
暖房は色々な種類がありますが、全般的にはエアコンが効率がいいとされています。
ここでも空気を回して均等にするのをお忘れなく!

ちなみにオイルヒーターは安全で空気が悪くならないという特徴がありますが、部屋全体を暖めるには適していません。また、電気代もめちゃ高いので、付けっ放しはお勧めできません。
向いているのは、気密性が高い家や小さなスペースを温めたいときです。お子さんが小さい時にそのそばに置いておくといった使い方でしょうか(詳しくはこちら)。暖房器具についてもまた改めて特集します。
太陽の熱を活用する!
暖房ではありませんが、番外編として太陽の熱の利用を考えることは重要です。

夏には家の中に日射を入れないように!と言い続けていますが、冬は窓からの日射で暖かくなります。エコハウスの設計でも、冬の日射取得は重視されていることのひとつです。窓からの冷気はしっかりカットしながら、目一杯、お日様の光を入れる工夫をしてくださいね。
DIYで内窓を設置!
僕は内窓をいつも強く勧めていますが、「持ち家じゃないから難しい」と思っている方、諦めてはいけません。簡易的なものなら、枠を傷つけずにDIYで内窓を設置することができます。

賃貸でもできるDIYの内窓設置例ではやり方を具体的に紹介しています。また、家だけでなく学校でもやっている面白い例もありますよ!
断熱リノベは効果てきめん
ここまでは、簡単にできるものを紹介しましたが、大きな効果を感じるためには、根本的な対処が必要です。

取材でドイツに行ったときには断熱リノベの工事があちこちで行われていました(詳しくはこちら)。長期的に見れば快適性のアップはもちろん、光熱費の削減にも繋がりとても経済的なので、手が加えられる家で長く暮らす予定の場合は絶対的にお勧めです。
ただしカギとなる業者選びは慎重に(詳しくはこちら)!
まとめのまとめ
僕たちは、今でこそエコハウスで暮らし、暑さや寒さの影響を家の中で受けることはなくなりましたが、2人とも極度の寒がりなので、人生の冬のほとんどを寒さ対策に力を入れながら暮らしてきました。
その経験と実験の連続から言えるのは、どんな住まいでも、環境や予算にあわせてできることはたくさんあって、やればやるほどその効果はしっかり感じられるということです。
「筋肉は裏切らない」ならぬ「断熱は裏切らない!」です。
できるところからでも、大々的にでも、断熱をしてみませんか?
この情報が、少しでも暖かく快適な住まいづくりのお手伝いになれば幸いです!
それではまた!