やっと朝晩が冷えてきたと思ったら、秋をスキップして冬がやってきましたね。家の中は安定しているわが家ですが、外の様子がわからないため、とんでもない薄着や厚着をして、大急ぎで家を飛び出して後悔することも増えてきました!
さて、寒くなってきたところで、今日は久しぶりに、これまで書いてきた、家の「寒さ対策」についてまとめたいと思います。関連記事は各リンクから開けますので、「もう少し知りたい!」と思ったら、ぜひ読んでみてください。
やっぱり内窓がオススメ
いつもは、簡単にできる断熱対策から紹介するのですが、今日はまさきさんのイチオシ!である内窓から紹介します。
家の中が寒い(または暑い)ときは、外気の影響をたくさん受けているということです。エコハウスのように天井、壁(窓・ドア)、床の断熱が分厚い、または窓やドアの性能がよければ、外気の厳しい温度の影響を受けにくいのですが、既存の多くの建物は影響を受けやすい状態です。
特に、開口部(窓、ドア)は、熱の出入りが一番激しい場所です。窓際にいるとスースーするという体験は誰もが持っていると思います。
そこで、オススメなのが「内窓」。
元々ある窓を付け替えるのではなく、今ある窓の内側にもうひとつ窓をつけます。賃貸ではできる種類が限られるのと、窓を開けるときに2つ開けることに慣れる必要はありますが、その効果とコスパを考えるとやらない手はありません。
実際に内窓をつけた人たちの体験談を「メーカーの窓編」「DIY編」と2回に分けて紹介しましたので、ぜひ読んで検討してみてください。
内窓については、国の補助金も充実してきているので、付けるなら今がチャンスです。実は、私の築40年になる実家でも内窓をつけました。まだまだ寒いですが、ある場所とない場所は雲泥の差があります。
太陽の力は絶大!
身の回りに「朝晩は寒いけど、昼間は比較的ポカポカしていることが多い」という家やお部屋があるかもしれません。共通しているのは、日射取得ができる(陽当たりが良い)ことだと思います。
これはいたってシンプルなのですが、日光が当たる時間帯には、できるだけカーテンやブラインドを開けて直射日光、すなわち熱を取り込むことが大切になります。注意点は、夕方になって日が落ちてきたら、断熱に使っているカーテンなどはしっかり閉めることです。詳しくはこちらの記事で説明しています。
ちなみに、わが家エコハウスでは、天気の良い日にリビング上の吹き抜けの窓から直射日光を入れると、外気温が低くてもふんわり暖かくなるので、昼間の間は暖房が必要ありません。
すぐにできるテッパンの断熱対策!
「今すぐに少しでも寒さを軽減したい!」「予算や環境の面で本格的な対策は難しい!」という場合には、手軽に入手できる「フツーの家で使える断熱アイテム」をオススメします。
上の記事は、以前暮らしていたアパートでの私たちの体験談です。賃貸の木造アパートで、とても寒かったのですが、ありとあらゆる対策をしたので、やる前とやった後ではかなりの違いがありました。
もう一歩踏み込めるなら、おすすめは「プチ断熱対策」です。こちらは、週末に取り組めるくらいのレベルですが、結構効果を感じられると思います。ただ、いずれも効果の面で限定的だったり、長持ちしないという側面もあるので、長期的にはやはり内窓の設置などを優先することをおすすめしています。賃貸でもできる内窓についてのレポートはこちら!
温度ムラをなくすのも大事!
暖房を結構入れていて、暖かいといえば暖かいのに足や背中がスースーするな〜、という場合は、温度ムラをチェックすることをオススメします。温度ムラがあると寒さを感じやすいです。具体的な例はこちらでご覧ください。
ちなみに、こちらはしっかりと断熱されたカフェのサーモ画像です。温度ムラがほとんどありません。
また、よくよく考えるとおかしいのが、自宅の中で、ハダカになる脱衣所や浴室、トイレなどが一番寒い場所のひとつだということ。冬になるとヒートショックの話題が出てきますが、本当に深刻です。詳しくはこちらの記事で説明しています。
本気を出すなら?
最後に、業者にお願いする断熱リフォームについてです。
業者にやってもらうレベルだと、効果はてきめんですが、金額も大きくなります。また、何をするか、どこまでやるかなどのプライオリティをつけたり、補助金が使えるか調べたり、と少し時間がかかるので、すぐに家を暖かくすることはできないかもしれません。
ただ、快適性は格段にアップしますし、そこから先ずっと光熱費を下げてくれるので、検討できる場合はぜひ選択肢に入れてください。
ここでは3つの記事をご紹介します。
まずは、「断熱の重要性とリフォームする際に気をつけるべきこと」。断熱にこだわってきた建築士さんのインタビューです。
次は「リフォーム業者選びについて」。家を最初から建てるのと異なり、リフォーム業者は玉石混交なので要注意です!
最後に「ゾーン断熱という選択肢」について。大きな家を全部リフォームはできないけど快適に暮らしたい、と言う場合にぴったりですが、まだあまり知られていない断熱のオプションです。
やればやるほど快適で経済的な「断熱」
ここまでご紹介してきたことはすべて、やればやるほど快適になり、高騰を続ける光熱費を抑えることにもつながります。ともかく「断熱は裏切らない!(まとめ)」ので、やった分の効果が期待できます。断熱に取り組んだ人たちからは、「なんでもっと早くやらなかったんだろう?」と言われます。
寒さをひしひしと感じてきたら、一つずつでいいので、何か選んでぜひやってみてくださいね!
最後に宣伝です。年明けの1月に、まさきさんが書いた断熱の本が発売されます。今、まさきさんはラストスパートでヒーヒー言っています。
これまでまさきさんは、10年以上にわたって断熱についてたくさんの記事を雑誌やウェブに書いたり、共著に名前が並んだり、講演をしたりしてきましたが、意外にも、単著の断熱本は初めてです。会心の一撃となるそうなので、どうぞお楽しみに!
それではまたね〜!